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共和工業所、第1四半期は大幅増益、建設機械部門好調で営業益82%増

建設機械用ボルト製造の共和工業所が9月5日に発表した2026年4月期第1四半期連結決算は、主力の建設機械部門が堅調に推移し、大幅増益となった。

■決算概要
第1四半期(2025年5~7月)の連結業績は、売上高が28億5,200万円(前年同期比10.6%増)、営業利益が3億5,100万円(同82.1%増)、経常利益が4億1,600万円(同71.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が2億9,100万円(同74.3%増)となった。1株当たり四半期純利益(EPS)は224円15銭(前年同期123円29銭)と大幅に改善した。

■経営成績等の概況

国内経済は原材料価格やエネルギーコストの高騰が続くものの、個人消費の回復や賃上げによる所得環境改善で緩やかな景気回復基調が継続。一方、主力販売先である建設機械業界では中国経済の減速や米国の追加関税措置への不透明感から、先行きに慎重さがみられる状況となっている。

このような環境下でも、同社はコスト管理の徹底により収益確保に努めた結果、増収増益を達成した。

■セグメント別業績

同社グループは単一セグメントのため、事業部門別の業績は以下の通り:
・建設機械部門:売上高27億3,400万円(前年同期比10.8%増)
・自動車関連部門:売上高2,700万円(同11.6%増)
・産業機械部門:売上高2,800万円(同22.3%増)
・その他部門:売上高6,200万円(同1.5%減)

主力の建設機械部門が全体を牽引する形となった。

■業績予想

2026年4月期通期の連結業績予想は、売上高103億円(前期比1.5%減)、営業利益7億9,000万円(同3.5%減)、経常利益9億円(同3.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6億1,000万円(同13.9%減)を据え置いた。

第2四半期累計では売上高52億円(同1.6%増)、営業利益4億3,000万円(同8.7%増)を見込む。

予想修正はなく、同社は「2025年6月13日公表の予想に変更はない」としている。1株当たり当期純利益は468円67銭を予想している。

同社は石川県小松市に本社を置く建設機械用ボルトの専門メーカー。東証に上場している。

2026年4月期第1四半期決算短信

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