JCB北米:2025年8月26日
JCB北米本社(ジョージア州サバンナ)で開発された2機種は、現場ユーザーからのフィードバックを反映し、作業能力・操作性・安全性を高めた。米国内のJCB販売網を通じて提供される。
■4TS-8T:多用途を1台でこなすテレスキッド
「4TS-8T」は、従来の3TSが築いた市場をさらに拡張するモデル。最大揚程は約4.6m(15フィート)、定格作業荷重は約1.8t(4,000ポンド)で、場合によってはテレハンドラを不要とする能力を備える。整地、溝掘り、資材運搬、積込みなど、多様な作業を1台で完結可能にした。
全高約2.1m、作業重量約5.9tとコンパクトなサイズでありながら、大規模現場でも活躍できる設計。新開発の低漏れバルブを採用し、ブームを伸ばした状態でも高流量アタッチメントを安定的に稼働できる点も特徴だ。
JCBのプロダクトマネージャー、リー・タイス氏は「4TSはコンパクト機と高性能機の間を埋める存在。1台で多くをこなす究極の機械」と述べている。
■400T:過酷な現場に対応するハイパワーローダー
一方「400T」は、林業、除雪、土地開発など重作業用途をターゲットにしたモデルで、作業重量は約5.7t。40ガロン/分以上、最大4,000psiの油圧流量を供給し、ドラムマルチャーなど高負荷アタッチメントを安定的に駆動できる。拡張型冷却システムを備え、補助クーラーを必要とせず長時間の高流量作業に対応する。
タイス氏は「400Tは日々の最も厳しい作業に応える“働き馬”だ」と強調する。
■米国市場での販売強化
JCBは近年、米国でのコンパクト機市場の拡大を背景に製品ラインナップを強化している。今回の4TS-8Tと400Tの投入は、同市場でのシェア拡大に向けた布石となる。
両機はすでに北米のJCBディーラーで販売を開始しており、建設・林業分野の幅広い顧客層への浸透を狙う。