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日揮HD、Exyteと共同で東南アジア先端技術産業向け新EPCブランド「Nixyte」始動

・半導体、データセンター、バイオ医薬品、EV電池施設を対象に展開

日揮ホールディングスは8月28日、グループの海外EPC事業会社である日揮グローバルと、独Exyte(エキサイト)が協業し、東南アジア地域の先端技術産業分野に特化した新たなEPCブランド「Nixyte(ニキサイト)」を始動すると発表した。両社の協業は2023年12月に正式合意しており、今回のブランド始動が本格展開の第一歩となる。

■タイ合弁を起点に各国で展開へ

両社は昨年タイで合弁会社を設立しているが、これを「Nixyte (Thailand) Limited」(仮称)へ改称する手続きを進めており、2025年第4四半期に完了予定。今後はインドネシア、フィリピン、ベトナムでもプロジェクト受注に応じて「Nixyte」を冠した合弁会社を立ち上げる方針。

■成長著しい東南アジア市場

東南アジアでは各国政府がデジタルインフラ投資やサプライチェーン現地化、外資誘致を進めており、半導体製造、ライフサイエンス、EV電池関連など先端産業の成長が加速している。Nixyteは、こうした市場を背景に、両社の強みを組み合わせ、地域顧客の大型投資案件に対応するとしている。

■EPC統合モデルで迅速対応

特徴は設計・調達・建設を一括で提供する統合EPCモデル。従来のように設計と施工を分ける方式に比べ、計画全体のスケジュールを短縮できるほか、グローバルサプライチェーンと地域ネットワークを生かし、要求水準の高い施設でも品質・コスト・納期を確保できると強調する。

■トップの発言
日揮グローバルの山田昇司社長のコメント:
「Nixyteという日揮グローバルとエキサイトの連携によって、お客様に対して両社の強みを結集し提供することが可能となります。私たちは、品質、安全性、そして納期遵守への共通のコミットメントに基づき、東南アジア地域の独自の市場ニーズに合わせたより高度なEPCサービスを提供していきます。

エキサイトCEO ウルフギャング・ブケレ氏のコメント:
「Nixyteブラントの立ち上げにより、エキサイトは先端技術産業分野にとって最も活力のある東南アジア地域の1つにEPC事業を拡大します。このブランドは、エキサイトのグローバルかつ技術的な専門知識と、日揮グローバルの東南アジア地域におけるEPC遂行力を融合させ、革新的で持続可能かつ信頼性の高い施設を提供します。」

■グループ戦略との整合

日揮グループは長期経営方針「2040年ビジョン」で、ライフサイエンスや都市インフラを含む五つの重点領域への事業多角化を掲げている。今回のNixyte立ち上げはその一環として、特に海外事業の拡大を加速させる旗印となる。

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