kikai-news.net

斗山ボブキャット、韓国に次世代バッテリーパックR&D拠点「eFORCE LAB.」を開設

・標準化・モジュール型バッテリーパックの開発を加速

斗山ボブキャット(Doosan Bobcat):2025年8月27日

斗山ボブキャットは8月27日、韓国・京畿道安養市の仁徳院にバッテリーパック専用の研究開発拠点「eFORCE LAB.」を開設したと発表した。同拠点では建設機械や小型機械の電動化に向け、標準化されたモジュール型バッテリーパックの開発を推進する。

eFORCE LAB.は8月26日に開所式を行い、スコット・パクCEO兼副会長、パク・ヒョンウォン(HW)アジア・ラテンアメリカ・オセアニア地域社長らが出席。世界的なバッテリーパックR&Dハブとしてのビジョンを示した。名称の「eFORCE」は、電動化・エネルギー・エコを意味する「e」と、技術革新の推進力を表す「Force」を組み合わせたもの。

同社は2023年からバッテリーパック事業の基盤づくりを進め、2024年末には社内開発のLFP(リン酸鉄リチウム)電池を搭載したボブキャット製フォークリフトを市場投入。これまでに100台超を出荷し、商業化の初期成果を得ている。

新拠点で最初に手掛ける研究テーマは「Bobcat Standard Unit Pack(BSUP)」の開発。これはブロックのように積み重ねて容量を拡張できるモジュール型の次世代バッテリーパックで、まずフォークリフトに導入し、その後小型ローダーや油圧ショベルなどに展開する予定だ。

スコット・パクCEOは「電動化は避けられない未来であり、すでに建設業界で進行中だ。eFORCE LAB.をグローバルR&D拠点とし、過酷な建設現場に最適化したソリューションを提供し、業界の新しい標準を築いていく」と強調した。

斗山ボブキャットは製品品質の向上と供給網強化を目的に、バリューチェーンの垂直統合も進めている。2024年10月には油圧機器メーカー斗山モットロールを買収し、ディーゼル機向けの油圧部品を内製化。今後は独自のバッテリーパック技術を取り込み、内燃機と電動機双方に対応する体制を整えている。

ニュースリリース

モバイルバージョンを終了