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三一集団(SANY)、広州に海外事業統括拠点を開設

・「1,000億元海外売上」目標に向け、グローバル展開を加速

三一(SANY):2025年8月21日

中国建機大手の三一集団(SANYグループ)は8月19日、広州市に海外事業統括拠点となる新オフィスの開設式典を開催した。同拠点は「広州から船出する1,000億元海外事業」をテーマに掲げ、同社の海外4事業部門を集約する戦略拠点として位置付けられる。

式典には、三一集団のアレン・リャン(Allen Liang)輪番董事長をはじめ、ペン・ソン(Peng Song)海外事業本部長兼戦略管理室長、チョン・ウェイファ(Zhong Weihua)住昇源事業部総経理、金力(Kim Li)海外直営事業部董事長など、海外事業の中核を担う経営陣が出席した。

開会式では、最新技術を活用したロボット犬による獅子舞パフォーマンスが披露され、伝統文化と最先端技術の融合を演出。アレン・リャン輪番董事長とペン・ソン本部長による点眼の儀式により「獅子」に命が吹き込まれ、好運と活力の象徴として会場を沸かせた。

■戦略的要衝・広州の意義を強調

ペン・ソン本部長は基調講演で広州の戦略的重要性について言及し、「千年の商業都市である広州は、長らく中国が世界に開かれた玄関口として機能してきた。今日では粤港澳大湾区の中核ハブであり、一帯一路構想の重要な結節点でもある」と述べた。

さらに「顧客や人材との近接性、そして嶺南地域特有の開放性と包容力が、我々のチームに専門性の堅持、革新の受容、責任の担持を促し、変化の中で新たな機会を掴む原動力となる」と期待を示した。

■ 「鉄+コンクリート+技術」のコンセプト

アレン・リャン輪番董事長は、家族とともに広州に移住した従業員への感謝を表明するとともに、海外事業の発展と体制構築の成果を振り返った。新本部の設計コンセプトについては「鉄+コンクリート+技術」を掲げ、「産業遺産への敬意と未来への展望」を体現するものと説明。殿堂やバイナリー碑文などの特徴的な要素を通じて、この理念が具現化されている。

同輪番董事長は「人は夢があるからこそ偉大である」「技術は人のためにある」という指導理念のもと、新たな舞台、新たな環境で1000億元海外事業目標に向けた飛躍を遂げるよう、チーム一丸となって取り組むことを呼びかけた。

■海外展開の新章開幕

式典は参加者全員による記念撮影で締めくくられ、広州オフィスの成功裏な船出を印象付けた。同拠点は今後、SANYの海外事業運営を強力に支援し、野心的な「1,000億元海外事業」ビジョンの着実な進展を牽引していく構え。

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