kikai-news.net

米キャタピラー、モーターグレーダ「Cat 140」刷新、次世代モデルを発表

・2026年初頭に発売、稼働率向上・快適性・操作性を強化

キャタピラー (Caterpillar):2025年8月20日

キャタピラーは8月20日、同社を代表するモーターグレーダ「Cat 140」を刷新し、次世代プラットフォームを採用した新型「Cat 140 LVR」を発表した。発売は2026年初頭を予定しており、効率性、生産性、快適性を大幅に高めた設計となっている。

同機は従来からの高い汎用性が特長で、除雪から道路建設、排水路整備まで幅広く活用されてきた。今回の刷新により、レンタル市場や官公庁・自治体向け需要への対応力もさらに強化される。

新型キャブは「Cat 120」の次世代モデルと同様の設計を採用し、窓面積の拡大でモールドボードやタイヤを含めた周囲の視認性を向上。標準装備の後方カメラ映像は10インチタッチスクリーンに表示され、Cat Gradeなど次世代機能へのアクセスも可能とした。さらに新設計のシートは足元空間や腰回りの余裕を活かし、調整幅を拡大して疲労軽減を図っている。シートベルトや安全ハーネスも改良された。

パワートレインはタンデム駆動と全輪駆動(AWD)から選択でき、用途に応じた対応が可能。稼働率向上に向けてメンテナンス間隔を延長・統一し、集中配置された点検口により日常点検を容易にした。

グローバル製品アプリケーションスペシャリストのパブロ・ドス・サントス氏は「新型140は燃費効率に優れ、パワーと重量のバランスが最適化されている。世界各地での試験では累計4万時間以上の稼働データが蓄積されており、確かな実績を裏付けている」と述べている。

また、新モデルはブレード制御の安定化から3D計測システムによる施工支援まで、幅広い技術を搭載可能で、総保有コストの低減に寄与するという。

キャタピラーは1931年にモーターグレーダ「No.9 Cat Auto Patrol」で事業を開始。以来、現在までに13機種を世界各地で生産しており、「Cat 140」は同社を代表する人気モデルの一つとなっている。

■主な特徴
・メンテナンス間隔の延長・同期化、集中点検口で稼働率向上
・前後・360度対応カメラの搭載(オプション)、視界改善と空調・シート調整機能を拡充
・タンデム駆動/AWDを選択可能なパワートレイン構成
・10インチタッチスクリーンによる操作性向上とCat Grade対応
・燃費効率と低ランニングコストを両立

ニュースリリース

モバイルバージョンを終了