中国のフォークリフトメーカー、杭叉集団股份有限公司（Hangcha 、本社：浙江省杭州市）が8月22日に発表した2025年上半期（1～6月）業績報告によると、売上高は前年同期比8.7％増の93億180万元（約1,860億円）、営業利益は同7.6％増の12億 9,400万元（約259億円）、上場企業の株主に帰属する当期純利益は同11.3％増の11億2,100万元（約224億円）となった。（１元：約20円換算）
以下、上海証券取引所で発表された2025年上半期報告より抜粋編集。
■経営状況の討議と分析より
2025年上半期、複雑厳峻なグローバル経済情勢と業界の挑戦に直面し、杭叉集団は戦略目標を緊密に囲んで、積極的に対応した。年初に「夢を追い革新し、感謝と共に歩み、スマート製造の新篇章」をテーマとする2025年工作会議を召開し、同社2024年度発展成果を全面的に回顧・総括し、2025年新征程の冲锋号を吹き鳴らした。
報告期間内、同社は革新駆動を堅持し、技術突破、サービス最適化、管理アップグレード等の一連の革新措置を通じて、核心競争力を強固にし、各業務板块で顕著な革新発展成果を取得し、全体的に「安定中進歩、革新品質向上、回復力突出」の高品質発展態勢を呈している。
報告期間内、グローバル経済の不確実性、持続的な局所的地政学的紛争、貿易摩擦等の複雑な外部環境に直面した。同社は常に革新駆動に焦点を当て、産業車両分野の新質生産力発展を核心エンジンとし、革新を全業務チェーンに貫通させ、産業転換アップグレードを持続的に強化し、技術革新、製品多元化と差別化、ブランド建設と市場推進、国際化戦略布局、生産能力拡張とサプライチェーン最適化、各方の優勢資源統合等の多方面の措置を通じて、持続的に製品を優良化し、業務を精緻化し、市場を拡大した。全面的に卓越性能管理モデルを推進し、コスト管制を強化し、持続的にリーン生産、全員参加のDANTOTSU品質管理活動を推進し、リーン管理により運営効能を向上させ、企業の複雑多変な環境における発展回復力と核心競争力を顕著に増強した。
■業界状況と業界地位
フォークリフトは国民経済の核心物流装備として、製造業、交通運輸、倉庫物流業等の多くの重要分野に広範囲に応用されている。報告期間内、業界は電動化加速浸透、スマート化転換深化、グローバル化拡張加速の特徴を呈している。
市場規模から見ると、2025年上半期中国機動産業車両総販売量は739,334台に達し、前年同期比11.7％増となった。そのうち、国内市場販売量476,382台、前年同期比9.8％増。輸出販売量は262,952台、前年同期比15.2％増であった。
車型構造から見ると、2025年上半期電動平衡重乗車式フォークリフト（I類車）販売量110,877台を実現し、前年同期比21.9％増；電動乗車式倉庫フォークリフト（II類車）販売量15,382台を実現し、前年同期比18.4％増；電動歩行式倉庫フォークリフト（III類車）販売量432,314台を実現し、前年同期比18.6％増；内燃平衡重式フォークリフト（IV＋V類車）販売量180,761台を実現し、前年同期比6.6％減であった。電動フォークリフト占有率は既に75.6％に達し、平衡重式フォークリフトの電動化比率は38.0％に達した。
データ分析によると、電動フォークリフト、特に新エネルギーリチウムバッテリーフォークリフトを代表とする車型の競争力が明らかに向上し、国際・国内市場シェアが顕著に向上している。国内と輸出の二つの市場に分化が現れ、輸出成長率が国内市場成長率を上回り、業界の国際化拡張がますます速くなり、国産ブランド製品のグローバル競争力が持続的に向上し、業界全体は市場シェア集中度加速向上の趨勢を呈し、ブランド企業が物流総合ソリューションプロバイダーへの転換を加速し、中国は世界第一のフォークリフト生産国及び販売市場の国際地位を継続して保持している。
同社は建設機械産業車両業界に属し、技術蓄積、製品実力とグローバル化布局により、業界リーダー地位に安定している。中国建設機械工業協会産業車両分会の輪番会長単位及び製造業単項チャンピオン企業として、同社は連続多年「中国機械工業百強」ランキングに入り、ブランド知名度、技術研究開発能力、製品構造完全性等の方面で大きな向上を見せ、当社の強大な革新力、製造力と運営品質を展現し、近年の物流、工業製造等業界の規模拡大により産業車両需要の成長を受益し、販売量が持続的安定向上している。グローバル舞台でも、当社は同様に目立つ表現をしており、2017年から連続してアメリカ『MMH』雑誌評選の「グローバル前20大フォークリフトサプライヤー」八強に安定している。
杭叉集団股份有限公司の2025年上半期報告（上海証券取引所、証券コード603298）