・出力8,226kWh規模、取得総額7億8,800万円、金融機関2行から計6億円の長期借入
エネルギーパワー(大阪市中央区)は、2025年8月12日開催の取締役会において、和歌山県和歌山市に新設される系統用蓄電所「和歌山メガパワー蓄電所」の取得を決議した。取得総額は約7億8,800万円(税抜)で、金融機関からの借入により資金を調達する。
■ 背景と目的
同社は2024年11月、系統用蓄電池事業の本格展開を発表。再エネ拡大量に伴う電力の需給変動に対応し、調整力確保と収益機会拡大を図る戦略の一環として、今回の和歌山拠点取得を決定した。
■ 設備概要
• 名称:和歌山メガパワー蓄電所
• 所在地:和歌山県和歌山市松江字仁嶋
• 敷地面積:1,273㎡
• 系統用蓄電池能力:出力 8,226kWh、容量 1,979kW
• 用途:発電事業および需給調整市場等での調整力提供
• 取得総額:約7億8,800万円(税抜)
施工は株式会社イースト・エンジニアリング(東京都港区)が担い、2025年9月に着工、2026年1月に引渡し予定。
■ 資金調達スキーム
• 紀陽銀行:借入限度額3億円、金利TIBOR+1.30%、契約期間2025年8月27日~2043年6月30日
• 商工組合中央金庫:借入限度額3億円、金利TIBOR+1.90%、契約期間2025年8月27日~2043年6月30日
両契約とも有担保・無保証で、返済は元金均等弁済方式。キャッシュフロー余剰時に前倒し返済を強制するキャッシュスイープ条項も付与されている。
■ 今後の見通し
同蓄電所は2026年8月期中の商業運転開始を予定。費用計上は2026年8月期予算に組み込まれる見通しで、2025年8月期の業績への影響は軽微としている。