・データセンター液体冷却アプリケーションで高効率・高信頼性を実現
Danfoss（ダンフォス）：2025年8月19日
■フラットフェース設計で液漏れを防止
ダンフォスUQDBカップリングは、接続・切断時の液漏れを防ぐフラットフェース・ドライブレイク設計を特徴としている。自動位置合わせ機能付きのプッシュ接続設計により、アクセスや視認性が制限された場所でサーバーシャーシをマニホールドに接続することが可能だ。カップリング本体は固定されているが、プラグ半体の前部が径方向に動いてソケット半体に位置合わせを行う。±1ミリメートルの径方向補正を提供するダンフォスUQDBカップリングは、ラック内接続を簡素化する。
■OCP準拠で業界標準に対応
ダンフォスUQDBカップリングは、データセンターの熱管理に関する業界標準を設定するOCPコミュニティと共同で設計された。ダンフォスは10月にリリース予定のUQD/B向けOCP V2仕様の策定にも貢献している。ダンフォスUQDBカップリングは、より高密度な液冷ラックを備えた次世代データセンター向けのOCPのUQDB標準に完全準拠している。全サイズのカップリングが低圧力損失を特徴とし、OCP要件を上回る高い流量を可能にしてシステム効率を向上させる。新しい-08サイズは、OCP標準より29%高い流量を実現している。
■品質保証とトレーサビリティ
ダンフォスが製造する全てのUQDBカップリングは、信頼性を確保するためヘリウムリークテストを実施している。さらなる安心のため、各カップリングのソケットとプラグ半体にQRコードが印刷されており、製品ライフサイクル全体を通じた識別と追跡を簡素化している。
■包括的なソリューションを提供
ダンフォス・パワーソリューションズのデータセンター製品マネージャーであるチンマイ・クルカルニ氏は次のように述べた。「完成したUQDBレンジにより、データセンター向け熱管理製品の堅牢なポートフォリオが拡大し、包括的なシステムを提供し、『ワンパートナー、エブリーソリューション』という約束を実現できます。柔軟で折れ曲がりのないホースと組み合わせることで、効率性と信頼性の標準を設定する完全なダイレクト・トゥ・チップ冷却ソリューションを提供します。」
■仕様と技術詳細
ダンフォスUQDBカップリングは、高い耐食性を持つ303ステンレス鋼で製造されている。EPDMシールは幅広い流体適合性を提供し、Oリングボス（ORB）端末は安全で漏れのない接続を実現する。カップリングの動作温度範囲は10°C〜65°Cで、最低動作圧力は10バールとなっている。
詳細情報については、UQDBビデオまたはダンフォス・クイック・ディスコネクト・カップリングのウェブページを参照のこと。完全なポートフォリオの詳細については、データセンター液体冷却ソリューションページを参照されたい。