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リープヘル・オーストラリア、グレンコアと包括的な大型機械供給契約を締結

 Liebherr( リープヘル):2025年8月18日

 アデレード=2025年8月18日、リープヘル・オーストラリア(Liebherr-Australia)は、資源大手グレンコア(Glencore)と、オーストラリアにおける鉱山機械の供給に関する複数年契約を締結した。今回の合意により、2026年末までにクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州の6鉱山にわたり計17台の大型油圧ショベルなどを納入する。

 今回の契約は、2023年にグレンコアが実施したグループ全体の調達案件を経て成立したもので、第1段階では「R9600」10台、「R9400」5台、「R9800」1台、「R9100」1台が供給される。このうち7台はリープヘル製「D9812」エンジンを搭載する。すでに17台のうち7台が稼働を開始しており、クイーンズランド州ヘイルクリーク鉱山およびニューサウスウェールズ州レーベンスワース鉱山において、リープヘル機として初の導入実績を築いた。また、既存のウナイテッド・ワンボ鉱山やブルガ鉱山でも新規機械が稼働を開始した。

 両社はさらに2027年以降も追加納入を予定しており、協業関係を一層強化する構えだ。リープヘルは両州において専門技術者の常駐やオペレーター訓練、技術研修を通じて機械の長期運用を支援する。

 リープヘル・オーストラリアのブライアン・ボイタノ営業・マーケティング統括ゼネラルマネジャーは「複数年にわたる包括契約の獲得は、当社が大規模かつ複雑なフリートを支え、安定したパフォーマンスを提供できる能力を示すものだ」と述べた。

 一方、グレンコア・コール・アセット・オーストラリアの調達担当アレックス・キャラハン氏は「リープヘルとの提携は、安全性と効率性の向上に向けた取り組みを反映するものであり、当社の持続的な操業改善に資する」とコメントしている。

 ニューサウスウェールズ州のハンターバレー地区では、レーベンスワース、ウナイテッド・ワンボ、ブルガ、マウントオーエンの各鉱山に計12台が2026年までに納入される予定。2024年にはすでにレーベンスワースに「R9600」と「R9400」が導入されており、ブルガ鉱山向けにも「R9600」3台と「R9400」1台が年内に稼働する見通しだ。

 また、クイーンズランド州のヘイルクリーク鉱山には今年2月に初めて「R9600」が導入され、7月に追加1台が稼働。2026年にはさらに1台が加わる。ローリストン鉱山にも2026年に「R9600」が2台納入される予定で、いずれもマッカイ拠点から技術支援を行う。

 ボイタノ氏は「信頼・技術・長期的価値に基づくパートナーシップであり、今後2026年、2027年とさらに納入が続く。生産性と信頼性を両立させることが最優先であり、グレンコアとの協業はその実現に貢献する」と強調した。


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