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YUSHIN、25年4〜6月売上4.8%減も営業増益、アジア好調・欧州は苦戦

 YUSHINは8月8日、2026年3月期第1四半期(4〜6月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比4.8%減の53億2,100万円となったが、営業利益は同28.6%増の1億5,800万円と増益を確保した。

■決算概要
 売上高は53億2,100万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は1億5,800万円(同28.6%増)、経常利益は1億1,900万円(同27.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,300万円(同30.2%減)だった。1株当たり四半期純利益(EPS)は2円13銭(前年同期3円06銭)となった。

■経営成績等の概況
 世界情勢は一部地域で景気の緩やかな回復がみられるものの、米国の政策動向や中東情勢の緊迫化により先行き不透明な状況が続いた。同社グループは世界規模での新規顧客開拓に取り組んだが、当期の受注は低調に推移。アジアでの販売が増加した一方、欧州で特注機の販売が減少したことで連結売上高は減収となった。
 利益面では、連結売上高は減少したものの、売上総利益率の改善により営業利益は増益を達成。ただし、経常利益と四半期純利益は為替差損の影響で減益となった。

■セグメントごとの経営成績
日本:売上高34億7,400万円(前年同期比3.3%減)、営業利益1億900万円(同54.7%減)
米国:売上高9億4,200万円(同0.3%増)、営業損失1,900万円(前年同期は8,000万円の営業損失から改善)
アジア:中国子会社の売上増加により、売上高12億7,700万円(同14.9%増)、営業利益1億1,800万円(同106.1%増)と好調
欧州:特注機の売上減少により、売上高7億200万円(同43.9%減)、1億2,200万円の営業損失(前年同期は2,800万円の営業利益)

■連結業績予想
 2026年3月期通期の連結業績予想に変更はなく、売上高250億円(前期比4.3%減)、営業利益22億円(同14.9%減)、経常利益22億円(同13.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益15億円(同11.4%減)、1株当たり当期純利益44円07銭を維持している。
同社は現時点で業績予想の修正は行わず、今後の事業環境の変化を注視していく方針。

 詳細確認は、下記参照。
 YUSHINの2026年3月期第1四半期決算短信

 

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