kikai-news.net

KDDI、テクノロジー起点の空間設計サービス開始

・「KDDI Smart Space Design」で働き方と体験価値を革新

 KDDIは8月19日、通信・ロボット・AI技術を活用した空間設計サービス「KDDI Smart Space Design」の提供を開始した。高輪本社での実証を基盤に、オフィスや商業施設など多様な空間づくりを一気通貫で支援する。

従来の課題を解決する包括支援

 企業がオフィスや施設を構築する際、通信やロボット利用を後付けするケースが多く、配線不足や動線不備による再設計が頻発していた。新サービスでは、コンセプト策定から設計・施工・保守までを一括対応。初期段階からテクノロジーを設計に組み込むことで、工事の手戻りを大幅に減らせるのが特徴だ。

高輪本社で培った先端体験を展開

 サービスの根幹には、TAKANAWA GATEWAY CITYで実証した「ハイパー・パフォーマンス体験」「ハイパー・パーソナル体験」の知見がある。

これらにより、生産性向上と来訪者体験の両立を図る。

業界初のAI設計ツールも投入

 2026年度からは、国内初となる生成AIによる設計支援ツールを無償提供予定。什器選定やゾーニング、見積り作成を最短15分で行えるようにし、従来1カ月かかっていた作業を大幅短縮する。3Dデータで完成イメージを確認できる点も強みだ。

4フェーズでの包括的サポート

 サービスは次の4段階で展開される。

  1. コンセプト策定:人流データを基に最適配置をシミュレーション。

  2. 設計:ネットワークと空間を統合、AIツールで効率化。

  3. 構築・施工:進捗・品質管理を一括、標準化空間を低コスト提供。

  4. 保守・運用:ロボット保守やBPO、行動データ分析による改善提案。

WAKONX戦略と社会課題への貢献

 本サービスは、AI時代の新ビジネス基盤「WAKONX」と連動。日本と東南アジアを中心に展開し、グループやパートナーと共に柔軟で進化する空間づくりを進める。

 労働人口減少や長時間労働などの社会課題を背景に、KDDIは「テクノロジーを起点にした空間設計」が働き方の変革に寄与すると位置づけている。高輪本社では体験ツアーも実施しており、企業は実際の利用環境を確認できる。

 詳細は、ニュースリリース

モバイルバージョンを終了