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平田機工、25年4〜6月は増収増益、自動車関連が好調で営業利益41%増

・売上高221億円、営業利益17億円、半導体関連は減益も全体では堅調

 平田機工は8月8日、2026年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%増の221億2,800万円、営業利益は同41.1%増の17億1,300万円、経常利益は同28.1%増の16億3,800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同61.5%増の11億6,700万円となった。1株当たり四半期純利益(EPS)は38円15銭(前年同期23円19銭)だった。

■経営成績等の概況
 当四半期は地政学リスクの長期化や資源・エネルギー価格の高騰など、先行き不透明な経済情勢が続く中、新中期経営計画(2025-2027年度)をスタートさせた。電気自動車(EV)向けや内燃機関向けの生産設備、半導体関連のウェーハ搬送設備で売上高を伸ばし、前年同期から増収となった。利益面では、半導体関連が低調だったものの、自動車関連で前年同期から大幅増益となったことが全体を押し上げた。

■セグメント別業績
 自動車関連事業は売上高106億9,000万円(前年同期比8.8%増)、営業利益12億2,600万円(同157.4%増)と大幅な増益を記録した。エンジン組立設備の大型案件受注により内燃機関向け生産設備の売上高が増加したほか、バッテリー充放電関連設備の売上高も前期から継続して底堅く推移した。
 半導体関連事業は売上高79億5,900万円(同12.8%増)と増収だったが、営業利益は2億9,100万円(同68.4%減)と大幅減益となった。ウェーハ搬送設備を中心に売上高は堅調に推移したものの、価格転嫁の遅延や一部製品の保証費用の増加、棚卸資産の評価見直し等が利益を圧迫した。
 その他自動省力機器事業は売上高28億200万円(同4.4%減)とやや減収だったが、営業利益は1億7,200万円(前年同期は1億5,500万円の営業損失)と黒字転換した。フラットパネルディスプレイ(FPD)関連設備の生産が順調に進捗し、原価率改善により収益性が向上した。

■業績予想

 2026年3月期通期の連結業績予想については、5月9日に開示した予想から変更はない。売上高960億円(前期比8.5%増)、営業利益84億円(同21.8%増)、経常利益82億円(同19.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益57億円(同19.3%増)を見込んでいる。1株当たり当期純利益(EPS)は184円11銭を予想している。
 同社は新中期経営計画で「半導体関連事業における事業規模の拡大」「受注生産ビジネスにおける収益性の強化」など5つの戦略を掲げ、高利益体質の実現とビジネス領域の拡大による持続的・安定的な利益創出を目指している。

 詳細確認は、下記参照。
 平田機工の2026年3月期第1四半期決算短信

 決算説明資料

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