・2030年度に250億錠体制目指す
サワイグループホールディングス(大阪市淀川区)は8月12日、子会社のトラストファーマテック(福井県あわら市)が清間第二・第三工場で生産能力を増強すると発表した。ジェネリック医薬品需要の増加に対応し、2030年度にグループ全体で年間250億錠以上の生産体制を確立する計画の一環。
清間第二工場では、未稼働スペースに新たな製剤設備を導入し、10億錠分の能力を追加する。投資額は46億円で、2025年9月に着工、2027年末に商業生産を開始する予定。
清間第三工場は既存建屋を活用しつつ、15億錠分の生産能力を持つ新工場に改修する。投資額は149億円。2026年3月に着工し、2027年10月に竣工、2029年7月に初出荷を予定している。
トラストファーマテックは現在、年間30億錠の生産能力を持つ。今回の増強でグループ全体としては、2024年に稼働を始めた沢井製薬第二九州工場の新固形剤棟に加え、2026年度の第二九州工場ステップ2、2027年の清間両工場の能力拡張を経て、245億錠規模の自社生産体制を整える。
同社は中期経営計画「Beyond2027」で安定供給力の強化を掲げており、今回の投資もその一環。長期ビジョンとして掲げる「2030年度に250億錠以上の生産能力確立」に向け、体制強化を進める。
サワイグループは「なによりも健やかな暮らしのために」を経営理念に、ジェネリック医薬品事業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる。
■工場概要
<トラストファーマテック清間第二工場>
所在地:福井県あわら市清間11-15
追加生産能力:10億錠分
投資額:46億円
スケジュール:2025年9月着工、2027年3月竣工、2027年末商業生産開始
<トラストファーマテック清間第三工場>
所在地:福井県あわら市清間20字22-1
追加生産能力:15億錠分
投資額:149億円
スケジュール:2026年3月着工、2027年10月竣工、2029年7月初出荷