Jungheinrich (ユングハインリッヒ):2025年8月8日
ドイツのフォークリフト大手ユングハインリッヒ(本社:ハンブルク)は8月8日、2025年1〜6月期の業績を発表した。新車・短期レンタル・中古機およびアフターサービスを含む全事業分野の受注高は27億43百万ユーロ(前年同期:26億65百万ユーロ)で微増にとどまった。期末の新車受注残は15億10百万ユーロ(前年同期:15億20百万ユーロ)とわずかに減少した。売上高は26億56百万ユーロ(前年同期:26億22百万ユーロ)とほぼ横ばいで、うち新車とアフターサービスが増収に寄与した。営業利益(EBIT)は2億10.5百万ユーロ(同:2億14.5百万ユーロ)で1.9%減、売上高営業利益率は7.9%(同:8.2%)に低下した。フリーキャッシュフローは57百万ユーロ(同:1億72百万ユーロ)に減少した。
同社は「欧州市場を中心に経済の停滞感が続くなか、国際競争が一段と激化し、新車分野では価格圧力も増している。この環境下で上期の事業は全般的に低調に推移し、下期の見通しも踏まえて通期予想を大幅に下方修正した」とコメントした。また、人員や拠点に関する施策を含む変革プログラムを実施し、中長期的な国際競争力の強化を図る。
業績予想は7月に2度の修正を行った。1回目(7月17日)は、現状および見込まれる業績動向に加え、変革プログラムに伴う約9,000万ユーロの一時費用を織り込み、持続的なコスト削減(中期で約1億ユーロ)を目指す内容。2回目(7月21日)は、ロシア子会社売却による約1億2,000万ユーロのマイナス影響を反映した。
修正後の通期予想は、受注高が53億〜59億ユーロ(従来:55億〜61億ユーロ)、売上高が同じく53億〜59億ユーロ(従来:54億〜60億ユーロ)。営業利益は1億60百万〜2億30百万ユーロ(直近予想:2億80百万〜3億50百万ユーロ、当初:4億30百万〜5億ユーロ)で、営業利益率は3.1〜3.9%(直近予想:5.3〜6.1%、当初:7.8〜8.6%)と見込む。税引前利益(EBT)は1億30百万〜2億ユーロ(直近予想:2億50百万〜3億20百万ユーロ)、ROCEは5〜9%(直近予想:10〜14%)とする。フリーキャッシュフローは2億50百万ユーロ超(従来:3億ユーロ超)を予想している。
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