kikai-news.net

タダノ、25年1〜6月売上は16.6%増の1,648億円、通期売上予想を3,550億円に上方修正

 タダノは8月8日、2025年12月期第2四半期累計(1〜6月)の連結売上高が前年同期比16.6%増の1,647億91百万円となったと発表した。国内は建設用クレーンが減少したものの、車両搭載型クレーンや高所作業車が伸び522億53百万円。海外は米国Manitex International社の買収効果もあり、北米・欧州を中心に1,125億37百万円と24.2%増加した。営業利益は88億55百万円(27.9%減)、経常利益は64億26百万円(41.3%減)、純利益は42億89百万円(17.3%減)となった。

 地域別では、日本が906億63百万円(3.9%減)で営業利益83億72百万円(46.7%減)。欧州は520億88百万円(40.1%増)で営業損失31億84百万円(前年は56億70百万円の赤字)、米州は686億43百万円(38.1%増)で営業利益24億22百万円(19.0%減)。オセアニアは53億91百万円(47.4%減)、営業利益3億75百万円(61.1%減)。その他地域は31億13百万円(12.5%増)、営業利益1億19百万円(55.1%増)だった。

 製品別では、建設用クレーンが1,031億27百万円(5.4%増)。国内はオペレーター不足や資材価格高騰の影響で219億95百万円(5.1%減)だったが、海外は811億32百万円(8.7%増)と堅調。車両搭載型クレーンは192億79百万円(105.3%増)で、国内が89億29百万円(7.4%増)、海外は103億50百万円(862.9%増)とManitex買収効果が大きく寄与した。高所作業車は141億23百万円(39.4%増)で、国内114億73百万円(21.1%増)、海外26億50百万円(301.3%増)。部品・修理・中古車などのその他は282億59百万円(17.5%増)となった。

 7月にはIHI運搬機械(IHI子会社)の運搬システム事業買収を完了。港湾クレーン・タワークレーンなど定置式クレーン分野へ進出し、ドイツで生産するラチスブーム式クローラクレーンや洋上風力向けリングリフトクレーンとの組み合わせによる事業拡大を図る。

 通期予想は売上高を3,550億円(21.8%増)に上方修正。米国通商政策の影響や価格転嫁などを織り込みつつ、営業利益は180億円(24.3%減)、経常利益は140億円(33.6%減)と下方修正した。

 タダノの2025年12月期第2四半期(中間)決算短信

 第2四半期(中間)決算説明資料

 

モバイルバージョンを終了