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三井E&S、ベトナム向け港湾荷役クレーン計22基を受注 ― PAPから過去最大規模の発注

 三井E&Sは8月4日、ベトナムの新興港湾運営会社であるPetro Vietnam Phuoc An Port Investment & Operation Joint Stock Company(PAP)から、岸壁用コンテナクレーン(ポーテーナ)11基と電動式タイヤ型トランスファークレーン(トランステーナ)11基の計22基を受注したと発表した。両社にとって、ベトナム市場における過去最大規模のクレーン受注となる。

 今回の受注は、PAPが開発を進めるDong Nai省のPhuoc An Port(フックアン港)向け。同港はベトナム南部で初かつ最大のコンテナターミナルで、2025年2月にはスイスの海運大手MSC(Mediterranean Shipping Company)のコンテナ船が寄港するなど、同国最大級の物流拠点として機能している。PAPはまた、ベトナム最大の港湾運営会社Saigon Newport Corporation(SNP)との戦略提携も進めており、南部地域の港湾間連携と国際物流体制の強化を図っている。

 三井E&S製のクレーンは、すでに同港で13基が稼働しており、さらに2024年7月にはポーテーナ5基、トランステーナ16基を受注済み。今回の発注分を含め、PAP向けの累計納入台数は56基に達し、同社の荷役能力拡充に大きく寄与する見通し。

 三井E&Sは過去10年間でベトナム国内向けに170基以上のクレーンを納入しており、同国市場でトップシェアを維持。急成長する東南アジアの港湾物流需要に対し、港湾インフラの整備を通じて地域経済の発展に貢献し、グローバル展開を一層加速させる方針。

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