中联重科股份有限公司(Zoomlion:ズームライオン、本社:湖南省長沙市) :2025年8月1日
中国の建設機械大手、中联重科(ZOOMLION)は8月1日、同社の油圧式グラブ「ZDG550C」が東欧の建設プロジェクトにおいて、予定より10日早く基礎工事を完了し、施工効率の高さから顧客より高い評価を得たと発表した。
同機は、中東や東欧、南アジア、東南アジアへの輸出実績があり、都市部の高層ビルや地下鉄駅、大型地下構造物の基礎工事、下水処理施設やダムの止水壁など、さまざまな基礎施工に用いられている。
今回の東欧プロジェクトでは、「ZDG550Cのおかげで、困難な工事を10日も前倒しで完了できた。欧州の高価格帯製品に匹敵する性能だ」と、現場責任者がその能力を高く評価している。
■ZDG550Cの主な特長
• 高出力・省燃費:Cummins製QSM11(Stage III)エンジン搭載により、力強さと低燃費を両立。
• 高精度掘削:12枚スラストプレートによる補正機能で、掘削精度は1000分の1単位に達する。
• 高い安定性と柔軟な輸送性:底部固定の一層ロープ構造と2ウインチ設計により、施工安定性と可搬性を両立。
• 優れた掘削効率:最大1,700kNの開閉力と大容量グラブバケットにより、1回あたりの掘削効率が大幅に向上。
• スマートな操作性:12.1インチ高輝度タッチパネルや高剛性マスト、重荷重対応の旋回装置などにより、操作性と施工安定性を両立。
• 耐久性と適応性:リール深度追従機能がホースの寿命を延ばし、モジュラー型カウンターウエイトにより地盤条件への対応力も強化。
ZOOMLIONは、今回の成果を通じて、中国製の高性能基礎施工機械が国際市場で存在感を高めつつあることを強調。今後も技術革新により、よりスマートで信頼性の高い基礎工事ソリューションの提供を続けていくとしている。