・運搬経路自動生成機能を新搭載 体験版を提供開始
コベルコ建機は8月4日、クレーン施工計画策定支援ソフト「K-D2 PLANNER®」の最新バージョン(AJ1.4.1.2版)をリリースしたと発表した。同日より体験版の提供を開始し、既存ユーザーは追加費用なしで利用できる。
同ソフトは3D-CAD(Autodesk社製「Revit」)上で動作し、直感的なクリック操作でクレーンの吊り荷姿勢を作成できるシミュレーションツール。負荷率や平面図、断面図の作成が可能で、3D施工ステップ図により現場との情報共有を円滑化し、手戻り防止や最適なクレーン選定を実現する。
今回のバージョンアップでは、多くの顧客から要望があった運搬経路の自動生成機能を新搭載した。画面上でクレーンの玉掛けと玉外しの姿勢を設定するだけで運搬経路の工程を自動生成でき、干渉領域とのクリアランス(離隔距離)を設定すれば障害物を避けた経路を作成する。
作成したデータを「Navisworks」に出力すればアニメーション表示も可能で、関係者間でより具体的なイメージ共有ができる。建設現場のほか、プラントや橋梁、設備工事でのクレーン作業に活用できる。
また、吊り位置の任意指定機能も新たに搭載。従来は吊り荷形状の中心のみだったフック位置を、ファミリ原点や平面指定からも選択可能とした。重心が形状の中心にない吊り荷でも、フックを重心位置に合わせることができ、クレーン能力や運搬経路の確認精度が向上する。
このほか「Revit 2025」への対応や操作性の向上も図った。同社では施工計画の精度向上と策定時間の短縮、コスト削減効果を見込んでいる。
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