Jungheinrich (ユングハインリッヒ):2025年7月17日
ハンブルク=7月17日、産業用フォークリフト大手のユングハインリッヒ(Jungheinrich AG)は17日、取締役会において全社的な変革プログラムを採択し、監査役会の承認を得たと発表した。生産や管理、管理部門の構造最適化を柱とする同プログラムにより、グローバル競争力の強化を図る。あわせて2025年通期の業績予想を下方修正した。
同プログラムには人員や拠点に関わる施策が含まれ、中期的に約1億ユーロの持続的なコスト削減効果を見込む。一方、2025年中に約9,000万ユーロの一時費用を計上する見通しで、その3分の2は第3四半期、残りの3分の1は第4四半期に発生する見込み。
この施策を踏まえた新たな業績予想は以下の通り。2025年の受注高は従来の55億~61億ユーロから53億~59億ユーロへ、売上高も54億~60億ユーロから同水準へそれぞれ引き下げられた。営業利益(EBIT)は従来の4億3,000万~5億ユーロから2億8,000万~3億5,000万ユーロへ、営業利益率(EBIT ROS)は7.8~8.6%から5.3~6.1%に修正された。
また税引前利益(EBT)は4億~4億7,000万ユーロから2億5,000万~3億2,000万ユーロに減少し、EBT ROSも7.3~8.1%から4.8~5.6%となる見通し。投下資本利益率(ROCE)は15~19%から10~14%に引き下げた。フリーキャッシュフローは3億ユーロ超から2億5,000万ユーロ超へと見通しを修正した。
なお、ロシア子会社「Jungheinrich Lift Truck OOO」の売却について拘束力のある合意に達した場合には、再度業績予想を見直すとしている(2025年6月26日付のアドホック開示参照)。2025年6月末時点の中間報告書は8月8日に発表予定。
財務指標の詳細については、同社の2024年アニュアルレポート(特に21ページ以降)を参照。