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ミネベアミツミ、インドに新工場を建設、四輪・二輪車向け部品の供給力を約1.2倍に増強

 ミネベアミツミ(長野県北佐久郡御代田町)は7月16日、グループ会社であるミネベア アクセスソリューションズ(MAS)のインド工場を新設すると発表した。需要拡大が続くインド市場における事業体制を強化し、四輪・二輪車向け部品の供給能力を現状比で約1.2倍に引き上げる計画。

 新工場はインド南部カルナタカ州バンガロール市のピーニャ工業地区に設置される。延床面積は約3,400㎡で、2025年に内装工事を行い、2026年の稼働開始を予定している。投資額は2031年までの累計で約10億円。主に二輪車向けなどの部品を生産する。

 ミネベアミツミは2013年に現地法人NMB-Minebea Indiaを設立し、これまでに航空機や自動車、計測機器関連の製品製造を中心にインド国内7拠点で事業を展開してきた。今年2月には、同州のMach Aero Components Private Ltd.(MACPL)において航空機用エンジン部品などの新工場も稼働を開始しており、グループ全体でインド事業を強化している。

 今回の新工場は、急成長するインドの二輪・四輪市場に対応したもので、MASのグローバル生産能力の底上げを図る。完成車台数換算で生産能力は現状比約1.2倍強になる見込み。

 MASは、1962年に宮崎県で創業し、二輪車向けスイッチやロックの製造からスタート。現在ではセーフティ&セキュリティー製品やエントリーシステムなどを手がける。同社は2023年にミネベアミツミグループに加わり、自動車関連分野を中心にグローバル展開を進めている。

 ミネベアミツミは今後も、グループの精密加工技術を活かしながらモビリティ関連事業の拡大と競争力を強化する。

<MASインド工場概要>
• 名称:Minebea AccessSolutions India Pvt. Ltd.
• 所在地:Plot No. 303 & 304, IV Phase, V Main, Peenya Industrial Area, Bangalore, India
• 延床面積:約3,400㎡
• スケジュール:2025年内装工事開始、2026年稼働開始予定
• 総投資額:約10億円(2031年までの計画)
• 生産品目:二輪車等向け部品

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