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中国、8,000億元規模の「二重建設」プロジェクトの配分完了

・国家発展改革委が第3弾として3,000億元超を追加支援

 中国工程机械(建設機械)工業協会:2025年7月10日(出典:央視新聞 <CCTVニュース>)

 中国国家発展改革委員会はこのほど、2025年に向けた「二重建設(“两重”建設)」プロジェクトのうち、第3弾として総額3,000億元超の支援を決定した。これにより、今年度分として予定されていた8,000億元(約16兆円、20円換算)規模のプロジェクト資金配分はすべて完了した。

 「二重建設」は、中国政府が推進する重要インフラと制度改革を含む中長期的な国家戦略であり、「ハード」と「ソフト」の両面から経済社会の基盤整備を図るもの。今回の支援は、以下の2つの側面で構成されている。

■ハード面(インフラ投資)
 2025年に向けては、全国で計1,459件のプロジェクトが対象となり、長江流域の生態系回復、沿線の主要交通インフラ整備、西部地域と海洋を結ぶ新ルートの構築、高規格農地の造成、大規模な水利事業、都市の地下管網整備、「三北」防風林プロジェクト、病院病棟の改修、普通高校の新設・改修などが含まれる。これらは、農村人口の都市部定住支援や高等教育の質向上といった国家の重点政策にも資する内容だ。

■ソフト面(制度改革・政策革新)
 制度面では、鉄道の投融資モデルの最適化、都市の地下インフラの運用管理体制の整備、国家物流ハブの計画策定の高度化、産業人材育成と経済社会ニーズのマッチング強化などが挙げられている。また、新たな取り組みとして、風力・太陽光発電と砂漠化対策を組み合わせた「風光治沙」や、砂地産業の新モデル開発も進められる。

 中国政府は「二重建設」を通じて、持続可能な経済成長と社会安定の両立を目指す姿勢を改めて鮮明にしている。

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