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ボルボCE、電動ホイールローダーの革新デザインで「レッド・ドット賞」受賞

 Volvo Construction Equipment(ボルボCE ):2025年7月10日

 ボルボCEは、同社が開発した電動ホイールローダー「L120 Electric」の先進的なデザインにより、国際的に権威ある「レッド・ドット・プロダクトデザイン賞」を受賞した。 授賞式は7月8日、ドイツ・エッセンで開催され、ボルボCEのグローバルなエンジニアおよびデザイナーチームが壇上に立った。

 バッテリー駆動のL120 Electricは、従来の“箱型”ディーゼル機とは一線を画す流麗なフォルムを採用。新時代の電動モビリティを象徴するデザインが評価され、視認性、安全性、持続可能性の向上にも寄与する。 L120 Electricは、スウェーデンのエスキルストゥーナおよびイエーテボリ、中国・済南の技術・デザインチームによる1年にわたる挑戦の成果であり、グローバルな協業が結実したプロジェクトとなった。

 ボルボCEの上席先進デザイナー、ピーター・ロイターベリ氏は「このマシンで受賞できたことがとても嬉しい。ディーゼルから電動への転換は、全く新しいアプローチを可能にし、大きなインパクトを目指す機会となった。この新しいシルエットが、電動機であることを一目で示す象徴になれば」と語る。

 従来のディーゼル機では、後部に大きな内燃機関を搭載していたが、L120 Electricではそれが不要となり、流線型の外観が実現。デザインチームは、大型バッテリーによる視界悪化を避けるため、バッテリーを機体後部のカウンターウェイトとして一体化させる独自の設計を採用した。これは、安全性や視界の確保が極めて重要となるホイールローダーにおいて画期的なアプローチである。

 ボルボCE中国・済南技術センターの製品プラットフォームエンジニア、アニー・ガオ氏は「この機体の公開は大きなブレークスルーであり、電動建機の精神を真に体現するもの。イノベーションへの情熱と品質へのこだわりが、この成果を可能にした」とコメントしている。 今回の受賞は、電動建機の未来を見据えたボルボCEのデザインと技術力の高さを世界に示すものとなった。

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