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プライメタルズ、インド・ジーヴァカ向けに連続鋳造機と高速鉄筋圧延ラインを受注

・生産性と信頼性を向上、ジーヴァカの新市場進出を後押し

 三菱重工グループ傘下のプライメタルズ テクノロジーズ(本社・英国ロンドン)は7月8日、インドの鉄鋼メーカー、ジーヴァカインダストリーズ・プライベート・リミテッド(Jeevaka Industries)から、テランガーナ州ハイデラバードに建設中の新製鉄所向けに、ビレット連続鋳造機と高速鉄筋生産ラインを受注したと発表した。稼働開始は2026年前半を予定している。

 今回導入される3ストランドのビレット連続鋳造機は、同社の100%子会社であるインドのコンキャスト社から供給。100〜200ミリ角のビレットを生産し、高速切断機構を備えた油圧熱間シャーや、信頼性の高いダミーバーシステム、取鍋用搬送車などの設備群により、加工効率とコスト削減を同時に実現する。

 さらに、シングルストランドの高速鉄筋圧延ラインは、8〜40ミリメートル径の鉄筋を毎秒45メートルという世界最高水準の速度で圧延し、年間35万トンを生産する計画。設備には、プライメタルズ独自の「eDrive Morgan No-Twist Mill」や高効率の温度制御を可能にする「Morgan Water Box」などが含まれ、全ラインにレベル1自動化システムを実装する。

 ジーヴァカは、プレハブ建築向け構造用鋼材を主力とし、橋梁・高速道路・ダムなどインフラ分野に広く製品を供給。2008年からコンキャスト製の2ストランド連続鋳造機を16年間にわたり安定稼働させており、今回の発注も長年にわたるパートナーシップの延長線上にある。

 また、本プロジェクトは、インドの圧延・加工設備大手のカトゥリアロールミル(Kathuria Roll Mill)との協業により、コスト効率と技術革新の両立を図る体制が敷かれている。

 プライメタルズは、鉄鋼分野におけるエンジニアリング、プラント建設、ライフサイクルサービスで世界をリードし、原材料から最終製品までの一貫したソリューションを展開。今回の受注は、同社の技術力と提案力、そしてインド市場での信頼性をあらためて示すものとなった。

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