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技研製作所、新型「ハンドリングシステム」開発、空頭制限下での施工性を大幅改善 

 技研製作所(高知市)は7月8日、橋梁下など空頭制限のある現場における硬質地盤への杭圧入施工を効率化する新型アタッチメント「ハンドリングシステム AM100B」を開発したと発表した。油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー™ Fシリーズ」向けに設計されており、施工安全性と作業効率を大幅に向上させた。

 このシステムは、同社独自の「硬質地盤クリア工法」に対応するもので、橋脚下など上空の制限がある現場において、パイルオーガの吊り込みやケーシングの接続・切離作業を安全かつスムーズに行える点が特長。従来のクレーン施工では空頭制限が11メートル程度だったが、新型システムの導入により、7メートルまでの空頭制限下でも施工が可能となる。

 安全性の強化も図られており、吊り込み装置には過負荷時の自動停止機能を搭載。誤侵入を防止する開閉ガードの追加や、高所での玉掛け作業の不要化、吊りワイヤーの過度な張力を抑制する仕組みも盛り込まれている。

 老朽化インフラの耐震補強や河川護岸改修といった工事が増加する中、同社は今後、主力の「サイレントパイラー™」シリーズに加え、こうした周辺装置の開発・投入を強化。より多様な施工現場への圧入工法の展開を図る考え。

 「硬質地盤クリア工法」とは、杭圧入機に搭載されたパイルオーガを活用し、硬質地盤を掘削しながら同時に杭を圧入する技術。他工法と異なり、掘削と圧入を一台でこなせるため、工期・工費の削減に寄与する。

 詳細は、ニュースリリース

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