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千代田化工建設、浮体式洋上風力発電所の実現可能性調査を仏エクウィル社と共同受注

 千代田化工建設は7月8日、国内特定海域における浮体式洋上風力発電所の建設に向けた実現可能性調査(Feasibility Study)業務を、フランスのEkwil S.A.S(エクウィル社)と共同で受注したと発表した。調査では、浮体建造のサプライチェーンや輸送・保管・据付計画、日本の法規制への対応などについて、千代田化工建設が一括元請として取りまとめる。

 今回の調査で用いる浮体構造は、エクウィル社がライセンスを持つセミサブ型(半潜水型)技術がベース。両社はすでに日本国内市場での浮体式洋上風力事業に関する覚書を交わしており、今後はこの技術をもとに共同設計を進める。

 エクウィル社は、同じくフランスに本社を置くTechnip Energies S.A.S(テクニップ社)の子会社であり、今回の案件は2023年12月に発表された業務に続く、同グループとの2件目の協業となる。

 千代田化工建設は2018年から着床式洋上風力分野で基本設計などの実績を重ねてきたほか、浮体式分野でも複数の検討業務を受託してきた。今回の共同業務においては、両社の技術力とノウハウを融合させ、コスト競争力と実現性に優れた浮体式洋上風力発電所の建設計画の策定を目指す。

 同社は今後も、浮体の建造から輸送、風車据付に至るまでの遂行計画やプロジェクト管理を通じて知見を蓄積し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する方針。企業理念である「社会の“かなえたい”を共創(エンジニアリング)する」のもと、顧客との共創による持続可能な社会の構築に引き続き取り組んでいく。

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