中でも8008E CTSは、電動タイプとして今回初めてPlantWorxに登場。都市部や狭小地での作業を想定した機種で、ディーゼル機に匹敵する出力と生産性を実現しつつ、排出ガスや騒音を抑制した。車体重量は1トン未満で、足回りの伸縮機能を備え、1日稼働可能なバッテリー持続時間を誇るという。輸送性、操作性、充電の簡便さも特長だ。
またJCBブースでは、油圧ショベルやバックホーローダー、ダンプ、転圧機、発電機、アタッチメントなどの既存製品も展示される。
技術面では、世界初となる水素燃焼エンジンを披露。JCBは既に1億ポンド(約200億円)超を投じて高効率な水素エンジンの開発を進めており、同社のダービーシャー工場で進められているこのプロジェクトは、会長アンソニー・バンフォード氏の主導のもと推進されている。バンフォード氏は社内エンジニアに「水素燃料を内燃機関で実用化する」という難題を投げかけ、革新的な成果を生んだとしている。
さらに会場外では、オペレーターの技能を競う「オペレーター・チャレンジ」においてJCBがメインスポンサーを務める。参加者は8種目の精密操作を競う内容で、ボードゲームをモチーフにしたユニークな競技形式が注目を集めそうだ。