これまで、山形市の「メドテック工場」では機械工具を、白河市の「白河工場」では電動ドライバおよび建築機器を製造していたが、両拠点の製造機能を一元化。福島市の「おおざそうインター工業団地」に立地する新工場では、部品の調達から加工、組立までの一貫生産体制を確立しており、自動倉庫や無人搬送車(AGV)、複合加工機、5軸マシニングセンタなどの最新設備を導入。生産現場の省力化・省人化に取り組むとともに、柔軟で高効率なモノづくり体制を構築している。
現在の生産品目は、機械工具、電動ドライバ、建築機器の3分野だが、今後は迅速流体継手やリニア駆動ポンプといった同社の主力製品も視野に入れ、「日東工器製品をすべて生産できるマルチ工場」への発展を目指す。
また、福島県は水素、ロボット、医療といった成長分野に注力しており、同社ではこれら分野での地域連携にも意欲を示す。地元企業との連携を通じ、地域経済への貢献と産業振興にも取り組んでいく方針だ。
<おおざそう工場の概要>
• 所在地:福島県福島市大笹生字宮ノ下1番1号
(東北中央自動車道・福島大笹生IC近接の「おおざそうインター工業団地」内)
• 敷地面積:28,183㎡
• 延床面積:19,954㎡
• 建屋構造:鉄骨2階建
• 生産品目:機械工具、電動ドライバ、建築機器
• 従業員数:202名(2025年6月末時点)
• 主な設備:マシニングセンタ、NC旋盤、各種研削盤
• 投資額:約146億円(建物・設備)
• 建設期間:2023年10月~2025年5月