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日本アイリッヒ、名古屋に研究開発拠点を着工

・粉体処理技術で次代の製造業を支援、2026年7月の稼働を予定

 粉体処理技術の総合エンジニアリングメーカーである日本アイリッヒ(名古屋市西区)は7月1日、名古屋市瑞穂区において新たな研究開発拠点「アイリッヒ・グローバル・イノベーション・センター(仮称、以下EGIC)」の建設に着手したと発表した。2025年6月20日に地鎮祭を執り行い、2026年7月の開所を目指す。

 新施設EGICは、最先端の粉体処理技術の開発とテストを行う拠点として、これまで成田事業所に設置されていたテクニカルセンターの主要機能を集約。本社機能の一部も担いながら、医薬品、食品、電池材料など多様な分野に対応した原料処理の評価・開発を行う体制を構築する。

 また、EGICでは技術開発に加え、企業や大学、研究機関向けのテスト環境や分析設備の提供、保全技術者のトレーニング、小規模なオーバーホール対応も可能な小工場を併設。粉体技術に関わる人々が集い、世界初の製品や技術の創出を目指す「価値ある粉体処理技術の発信基地」としての役割を担う。

<EGICの主な概要>
• 所在地:愛知県名古屋市瑞穂区内浜町
 (名古屋駅から車で約20分、中部国際空港から約35分)
• 延床面積:約1,800㎡(3階建て)
• 主要施設:
 - CLテストルーム(医薬・食品原料など高衛生環境)
 - 一般テストルーム(電池材料、化学、鋳造など)
 - 分析室(最新鋭分析機器を導入)
 - レンタル室(外部機関へのテスト環境提供)
 - 展示コーナー(製品技術・事例紹介)
 - 小工場(保全・オーバーホール対応)

■日本アイリッヒについて
 日本アイリッヒは、1974年にドイツの産業機械メーカー「マシーネンファブリーク・グスタフ・アイリッヒ」の日本法人として設立。混合・混練・造粒・粉砕技術に強みを持ち、製造・試験・提案までを一貫して手掛ける。現在は成田、九州にも拠点を展開しており、国内外の多様な産業分野に向けて最適な原料処理ソリューションを提供している。
 粉体処理技術の高度化と価値創出を目指す新拠点の稼働により、同社はグローバルな競争力をさらに高める構え。

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