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カルマー、電動カウンターバランス機器向け次世代リチウムイオン電池を発表

・高エネルギー容量と長寿命で稼働効率を向上、欧州仕様を皮切りに展開

 Kalmar (カルマー):2025年7月2日

 フィンランドの物流機器大手カルマー(Kalmar)は、同社の電動カウンターバランス機器群(リーチスタッカー、空コンテナハンドラー、フォークリフト)向けに、次世代型リチウムイオン(Li-ion)バッテリーシステムを発表した。今回の新製品は、エネルギー容量の拡大、熱安定性の向上、長寿命化を実現し、さまざまな稼働環境においてより安定した性能を提供する。欧州規格仕様はすでにグローバル市場で販売が始まっており、米国および中国規格に対応したモデルは2026年に発売予定。

 カルマーは、従来型Li-ionソリューションの実績を基に、安全性・効率性・持続可能性を重視する顧客ニーズに応えるべく、この第2世代バッテリー技術を開発。先進的なセル化学技術の採用により、エネルギー出力量が向上し、長期的に安定した出力性能を維持できることから、バッテリー交換の頻度やコストが削減され、運用の予見性も高まる。

 例えば、電動リーチスタッカーでは、重負荷用途において最大10時間連続稼働が可能となり、港湾ターミナルなどの厳しい作業環境でも高い柔軟性と稼働率を実現する。また、新バッテリーは熱耐性も強化されており、高温環境下での安全性・安定性が向上している。

 カルマーのカウンターバランス製品ライン担当副社長、ピーター・バーントソン氏は次のように述べている。
 「第2世代バッテリーの導入は、顧客がフル電動化へと移行するうえで、性能を犠牲にすることなく、安全性・耐久性・稼働時間といった重要な要素で安心感を提供する重要な一歩です。」

 カルマーは今後も、マテリアルハンドリング分野において電動化と環境効率の向上を推進し、顧客の持続可能な物流構築を支援していく方針。

■ Kalmar (カルマー)について
 カルマー(Nasdaq Helsinki: KALMAR)は、持続可能な物流機器とサービスのリーディングカンパニーを目指し、港湾、物流センター、製造・重輸送現場向けに高性能なマテリアルハンドリング機器とサービスを提供している。世界120カ国以上で事業を展開し、従業員数は約5,200名。2024年の売上高は約17億ユーロ。本社はフィンランド・ヘルシンキ。
公式ウェブサイト: www.kalmarglobal.com

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