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カルマー、コートジボワール・アビジャン港でSTSクレーン改修、AGLと協業

 Kalmar(カルマー):2025年6月30日 

 ヘルシンキ、フィンランドの港湾機器メーカー・カルマー(Kalmar)は、アフリカの港湾物流大手アフリカ・グローバル・ロジスティクス(Africa Global Logistics:AGL)と協業し、コートジボワール・アビジャン港にあるAGLのコンテナターミナルにて、岸壁用ガントリークレーン(STSクレーン)2基の修理・改修工事を完了した。プロジェクトはカルマーの「モダナイゼーション・サービス(Modernisation Services)」の一環として実施され、2024年第4四半期に受注、2025年第1四半期に工事を終えた。

 AGLは海運大手MSCグループの一員で、アフリカを中心に50カ国・2万人以上の従業員を擁する港湾物流企業。コンテナターミナル17カ所、RoRo/ConRoターミナル7カ所、内陸港1カ所を運営しており、港湾インフラへの積極投資を通じて、船社や輸出入企業、各国の物流効率向上に貢献している。

 AGLは既にカルマー製のリーチスタッカーやフォークリフトを導入しており、これまでもコンゴやベナンのターミナルで同社クレーンの改修プロジェクトをカルマーと連携して進めてきた。今回のアビジャン港での改修工事では、クレーンのフォアステイや支点ベアリング、トロリーレール、短レール、トロリーおよびガイドホイールの交換が実施された。

 AGLの本社技術部門副技術ディレクター、ケヒンデ・サラミ氏は「これまでカルマーと協力してきたクレーン改修プロジェクトはいずれも高品質で納期通りに完了しており、今回のアビジャンでの工事も自然な流れとして依頼しました。カルマーの作業により、STSクレーンの安全かつ安定した稼働が継続されると確信しています」とコメントした。

 カルマーのプロジェクトマネージャー、ピーター・ボス氏は「AGLが再び当社のクレーン改修の専門性に信頼を寄せてくれたことを誇りに思います。今回のプロジェクトでは改修作業に加え、現地の港湾技術者チーム向けに包括的な保守トレーニングも実施しました。これにより、クレーンの最適な状態維持に大きく寄与できると考えています」と述べた。

■ カルマーについて

 カルマー(ナスダック・ヘルシンキ上場)は、世界中の重要なサプライチェーンにおいて、持続可能なマテリアルハンドリング機器およびサービスの先駆者を目指す企業。港湾や物流拠点、製造業、重量物輸送分野に向けて、多彩な機器とソリューションを提供している。本社はフィンランド・ヘルシンキで、120カ国以上で事業を展開し、従業員数は約5,200人。2024年の売上高は約17億ユーロだった。

  公式サイト:www.kalmarglobal.com

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