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アクティオ、半自動ロボット搬送台車「ストローダー®」のレンタル開始

・建設現場の省人化・効率化を後押し

 総合建設機械レンタル大手のアクティオ(東京都中央区)は7月1日、建設現場などでの重量物搬送を省力化・省人化する半自動ロボット搬送台車「ストローダー®」のレンタルを開始したと発表した。大林組が開発し、アクティオと坂井電機(三重県亀山市)が製品化したもので、無線リモコンによる簡易操作と高い走行性能を特徴とする。

 建設現場では、資材や機材の搬送作業に多くの人手が割かれている。近年は無人搬送車(AGV)などの導入による自動化が模索されているものの、現場の状況変化に柔軟に対応しにくく、普及が進んでいないのが現状。

 新たに投入された「ストローダー®」は、ゲームパッド型の無線コントローラーで操作できる低床式の搬送ロボット。操縦に特別な資格は不要で、作業員1人でも重量物の搬送が可能になる。車体には全方位に移動できるメカナムホイールを採用し、狭小な通路や斜面、段差での走行にも対応する。さらにジャッキアップ機能を搭載し、荷物を載せたままの台車に下から潜り込んで持ち上げ、運搬できる構造となっている。これにより積み替え作業が不要となり、作業負担の軽減につながる。

 主な仕様は、最大積載荷重1,000kg、最大速度38m/分、連続稼働時間は約4時間。本体サイズは全長1,090mm、全幅760mm、高さ170~230mmで、質量は270kg。約3時間で満充電が可能で、無線到達距離は約30mとしている。

 同社は今回のレンタル開始により、建設現場に加え、大型工場や物流倉庫などの分野でも活用を見込む。アクティオでは単なる機械レンタルにとどまらず、顧客の課題解決を支援する“レンサルティング”を掲げており、本製品もその一環として展開する。

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