・最大1000kW、都市部需要に対応
S17は、同社が設計・製造・試験まで一貫して手がけた完全自社製プラットフォーム。累計25,000時間以上にわたる厳格な検証試験を経て、商業施設、医療機関、上下水処理場といった重要インフラ分野への導入を見込む。エンジンにはデュアルターボ技術を採用し、最大1000kWの出力を達成するとともに、HVO(加水分解植物油)などの代替燃料にも対応するなど、環境性能も兼ね備える。
カミンズのパワージェネレーション部門グローバルエンジニアリングリーダーであるエミリー・シュエレル氏は、「Centumシリーズの拡張は、より小型なスペースで高出力を可能にし、現場へのシームレスな統合を実現する。S17は非常用発電機の常識を覆す製品だ」と述べた。
また、アメリカ地域のマーケティング責任者でありS17開発責任者でもあるディーン・ガフ氏は、「この17リットルエンジンは、業界でも他に類を見ない1000kW出力をこのサイズで実現した画期的な製品。お客様の総保有コストを抑えつつ、幅広い用途に対応できる」と語る。
同社は主要構成部品をすべて自社製造しており、製品の信頼性と性能管理の面で高い品質を実現。現場での施工の簡略化や統合性の高さも強みとなっている。S17には業界トップクラスの3年保証が付帯し、カミンズの広範なサービスネットワークがバックアップする。
なお、詳細はCentumシリーズの公式サイト(www.cummins.com)で確認できる。
■カミンズについて
1919年創業のカミンズは、米インディアナ州コロンバスに本拠を置くグローバルなパワーソリューション企業。ディーゼル・天然ガス・電動・ハイブリッドなど多様な動力システムを展開し、エンジン、コンポーネント、配電、発電、そして水素・燃料電池などの先進技術まで幅広い製品ポートフォリオを有する。2024年の売上は341億ドル、純利益は39億ドル。約6万9600人の従業員が持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいる。