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仏FAYATグループ、米LeeBoyを買収し、道路建設機械事業のグローバル展開を拡大

 フランスの建設大手FAYAT(ファヤット)は6月24日、米国に拠点を置くLeeBoy(リーボーイ)を買収すると発表した。LeeBoyは、舗装機、小型モーターグレーダー、道路保守機械など、幅広い製品を提供している。取引の完了には、米国における慣例的な規制当局の承認など、一定の条件が満たされることが条件となる。FAYATグループは、これらの契約を締結し、2025年第4四半期中にLeeBoy社の買収を完了したいと考えている。また、シンガポールのST Engineering(STエンジニアリング) も同日、子会社LeeBoyの全株式を推定2億9,000万ドル(約421億円、145円換算)で売却すると複数メディアが報じた。

 この買収はFAYATにとって戦略的な事業拡大であり、北米市場におけるプレゼンスを一層高めるとともに、グローバルな道路建設機械ポートフォリオの強化を意味する。また、アスファルトプラントメーカーであるAsphalt Drum Mixers(ADM)や、高度に特殊化されたアーティキュレート式ダンプトラックを製造するMecalacの買収に続き、過去12ヶ月間でFAYATが進めてきた一連の業界再編の一環でもある。これにより、FAYATグループが所有するアスファルト舗装機械メーカーは、BOMAGDynapac、そしてLeeBoyの3社体制となる。

 LeeBoyは米国に拠点を構え、舗装機械や小型モーターグレーダーに加え、アスファルト舗装の専門業者向けにカスタマイズされたメンテナンスツールなど、幅広い特殊機械において高い評価を受けている。今回の買収は、道路建設のライフサイクル全体にわたり、包括的かつ持続可能で革新主導型のソリューションを提供するというFAYATの長期ビジョンに沿ったものである。

■FAYATについて

 170カ国に拠点を置き、23,000人を超える従業員を擁するFAYATグループは、建設市場および7つの主要セクター(公共事業、基礎工事、建築、エネルギー・サービス、金属、ボイラー製造、道路設備)において、革新的で持続可能なソリューションを提供することで、世界中の顧客をサポ​​ートしている。2024年のグループ売上高は57億ユーロ(約9,120億円、160円換算)。最近では、2025年3月、MECALAC Group(メカラックグループ)と買収契約を締結している。

 Communiqué_Presse_FAYAT_Acquisition_LeeBoy_24juin2025(ニュースリリース、旧ツイッター、Xより)

 

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