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三菱重工、シンガポール・チャンギ空港のAPMシステム改修工事を受注

・信号・通信・軌道など主要設備を刷新、2030年完工へ

 三菱重工業は6月25日、シンガポール・チャンギ国際空港の自動無人運転車両(APM)システムのリハビリ(改修)工事を受注したと発表した。アジア地域統括会社であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(シンガポール)を通じて契約を締結した。信号、通信、軌道といった主要設備を更新し、安全で円滑な空港内輸送体制の強化を図る。完工は2030年を予定している。

 同空港のAPMシステムは、2007年に三菱重工が納入。3つのターミナル間、約6,400メートルを結び、空港利用者の移動を支えてきた。同社は以後、輸送力の増強工事や運行・保守(O&M)業務も継続的に手がけている。

 今回の改修工事では、運行中の既存路線への影響を最小限に抑えながら、主要システムを段階的に更新していく。三菱重工はこれまでの運用・保守で蓄積してきたノウハウを活用し、利用者にとってより快適で安全な移動環境の提供を目指す。

 東南アジア有数のハブ空港であるチャンギ空港における本プロジェクトは、同地域におけるインフラ需要に応える重要案件。三菱重工は今後も、人とモノの快適かつ安全な移動を支える技術・サービスの提供を通じて、グローバルに社会課題の解決に貢献していくとしている。

※APM(Automated People Mover)は、空港のターミナル間や周辺施設への移動用として、世界各地で導入されている無人運転の交通システム。

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