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メッツォ、銅電解精製技術を強化 高純度電気銅の持続可能な生産を支援

 Metso (メッツォ ):2025年6月18日

 メッツォ(本社:フィンランド・エスポー)は、ロンドン金属取引所(LME)グレードAに対応した高純度電気銅の持続可能かつコスト効率の高い製造を実現する銅電解精製技術の改良を発表した。新技術は、既存設備への導入と新設プラントの双方に適用可能で、材料フローの円滑化や運用安全性の向上、ライフサイクルコストの低減を可能にするという。

 世界の銅生産の8割以上は電解精製によって行われており、同技術は不純物の除去性能に優れ、再利用可能な副産物の回収にも貢献する。高純度銅は、再生可能エネルギーや通信、電子機器、飲料水インフラといった分野において不可欠な素材となっている。

 メッツォで銅電解精製技術を担当するノオラ・アロ=コイヴィスト氏は、「当社は単一の装置だけでなく、モジュール化された電解精製プラントや顧客ごとに最適化された溶液浄化プロセスも提供しています。陽極から陰極まで統合されたプロセスにより、高純度な陰極銅の安定供給とプラント全体の安全で信頼性の高い運転を実現します」と述べた。

■多様な製品群と統合技術
 メッツォは、Outotec®ブランドのタンクハウス機器を中心に、陽極準備機やスクラップ洗浄機、陰極剥離機、クレーンなどの搬送設備をラインナップ。さらに、OKTOP®リアクターやオートクレーブ、Larox® PFフィルター、LSFシステム、酸ミスト除去装置など、溶液浄化向けのプロセス機器も豊富に取りそろえている。

 また、先進的なプロセス監視・制御ソリューションも提供し、作業の安全性や操作性を向上。スペアパーツやアップグレード、グローバルなサービスネットワークによるアフターサポート体制も整っている。

■ Metso (メッツォ )について
 メッツォは、鉱物処理や金属製錬業界向けの持続可能な技術とエンドツーエンドのソリューション、サービスで世界をリードする企業。エネルギー効率や水使用効率の改善、生産性向上、環境リスクの低減に貢献しており、「ポジティブな変化のためのパートナー」としての地位を確立している。
 2024年末時点で、世界約50カ国に約1万7,000人の従業員を擁し、2024年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。

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