・技術革新で現場作業の信頼性と効率性を強化
Deere & Company(ディア社):2025年6月17日
今回の改良では、機械の起動状況や各種診断情報をキャビン内のディスプレイで一元管理できる「Ready to Run」ソリューションを搭載。オペレーターは日々の点検やバッテリー状態のモニタリングを簡便に行えるほか、稼働率の最大化と作業効率の向上が期待される。
また、ジョンディア独自の「QuadCool™冷却システム」は、冷却性能と保守性を両立。リアフードやルーフ形状を見直すことで清掃性を高め、側面ドアからのアクセスによるゴミの排出も可能になった。これにより、定期メンテナンス時の作業負荷が軽減されている。
新型ローダーはさらに、安全対策としてオプションでSmartDetect™を用意。カメラとレーダー、機械学習を統合した同システムは、周辺の人や障害物をリアルタイムで検知し、オペレーターに視覚・音声でアラートを発信する。G5セカンダリディスプレイとの連携により、直感的なインターフェースで操作性も高めた。
資材バケットも見直され、高強度鋼材の採用と形状変更によって資材保持量が約5%向上。搬送効率の向上が図られ、少ない作業回数での処理が可能となった。
ジョンディアは「オペレーターが現場に到着した瞬間から作業に集中できるよう、あらゆる細部にこだわった」と述べ、現場競争力を支援する姿勢を強調している。
■ジョンディア(Deere & Company)について
ジョンディア(Deere & Company)は1837年に創業された米国イリノイ州モリーンに本社を置く世界最大級の農業機械メーカー。農業、建設、林業、芝生管理、電力システム分野において、トラクターやコンバイン、ホイールローダーなどの機械をグローバルに展開している。緑の車体と黄色のホイール、そして跳ねる鹿のロゴで知られ、近年はAIやIoTを活用したスマート農業・建設ソリューションにも注力している。