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米ムーグ、ANAとのB787サポート契約を10年間延長、運航品質維持へ協力強化

 Moog Inc. (ムーグ社):2025年6月16日

 ニューヨーク州イーストオーロラ—-高性能モーションコントロールシステムの世界的企業である米ムーグ社(Moog Inc.)は6月16日、全日本空輸(ANA)との間で、ボーイング787型機フリートに対するサポート契約を10年間更新したと発表した。ムーグ社の「トータルサポート(MTS)プログラム」を通じて、飛行時間に応じた料金で部品共用とメンテナンスサービスを提供する。両社は2015年に最初のサポート契約を締結しており、今回の延長で協力関係をさらに強化する。

 ムーグ社のコマーシャル航空機アフターマーケットグループ担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、リサ・ドマノウスキー・デ・ヨン氏は、「ANAとの長期サポート契約を更新できたことを大変喜ばしく思う。今後も両チーム間の長期的な協業が継続されることを楽しみにしている」と述べた。

 一方、ANAグローバルサプライヤーリレーションズ&プランニング担当バイスプレジデントの竹下巌氏は、「過去10年間、ムーグによるボーイング787型機フリートへのサポートは、ANAのフライト品質維持に極めて重要だった。B787型機フリートが拡大するにつれ、ムーグ社との強固な関係と信頼性の高い部品供給はさらに重要になる。実りある議論を経て、競争力のある条件でこの契約を締結できたことを喜ばしく思う」とコメント。さらに、「安全で質の高い運航を確保するため、ムーグとの緊密なパートナーシップが継続されることを期待している」と語った。

 ムーグ社はボーイング787型機の主飛行制御システムおよび高揚力飛行制御システムのOEM(相手先ブランド製造)サプライヤーであり、商用機の各種飛行制御製品向けに包括的なアフターマーケットソリューションを提供している。顧客の複雑な課題を解消しつつ、高付加価値ソリューションに重点を置く姿勢を示している。

■ムーグ社について
 ムーグ社は、高性能精密モーションおよび流体制御システムの世界的な設計、製造、システムインテグレーターである。同社の高性能システムは、軍用機、商用航空機、衛星、宇宙船、ロケット、防衛システム、ミサイル、自動産業機械、海洋機器、医療機器などの制御に活用されている。

■全日本空輸(ANA)について
 1952年にヘリコプター2機で設立されたANAは、日本最大の航空会社へと成長を遂げた。現在、ANAホールディングス(ANA HD)は、米フォーチュン誌の「世界で最も称賛される企業」の1社に選ばれている。
ANA HDは2013年に日本最大の航空会社グループの持ち株会社として設立され、傘下に71社を擁する。ANAのほか、日本を代表するLCCであるピーチ、そして2024年にアジア国際路線向けに就航したエアージャパンの3つの異なる航空ブランドを展開する。
ANAの優れたサービスは、2013年以来毎年スカイトラックスの5スター評価を獲得しており、12年連続でこの栄誉ある評価を得た唯一の日本の航空会社である。また、航空業界の卓越性を評価するATW「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を4度受賞している。
ANA HDは、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックスに8年連続、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・アジアパシフィック・インデックスに9年連続で選定されている。

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