日立建機は6月10日、運転席から降りることなく、わずか約2分でアタッチメント交換が可能な「完全油圧式クイックカプラ仕様」の中型油圧ショベルの国内受注を、来る6月18日より開始すると発表した。これにより、顧客は作業の効率化と現場での生産性向上を大幅に実現する見込み。
■現場の課題を解決し、効率的なアタッチメント交換を実現
日立建機は、この課題を解決するため、2024年10月からアタッチメント交換作業を約2分で完了できる旋回機能付き「完全油圧式クイックカプラ」とアタッチメント自動認識装置などを組み込んだアタッチメント着脱システム「P-Line(ピーライン)」を提供してきた。
今回、ラインアップに加わる同製品は、旋回機能やアタッチメント自動認識装置を省くことで、よりシンプルかつ耐久性の高い仕様を実現。これにより、顧客はそれぞれのニーズに合わせた幅広い選択肢の中から最適な製品を選べるようになる。
■主な特長
・運転席から簡単・迅速にアタッチメント交換が可能
オペレーターは運転席から降りることなく、約2分でアタッチメント交換と油圧配管の接続が完了する。これにより、現場の作業内容に合わせた最適なアタッチメントへの交換が頻繁に行えるようになり、作業時間の短縮と人員削減が見込まれる。
・業界をリードするOilQuick社製のクイックカプラを採用
スウェーデンOilQuick社製の完全油圧式クイックカプラを採用。各アタッチメントに適したアダプタを使用することで、顧客が保有する既存のアタッチメントもそのまま利用可能だ。
・MLクレーン対応バケットを設定可能(オプション)
オプションとしてMLクレーン対応バケットも設定。クイックカプラを装着したままでも、本体のMLクレーン機能を使った吊り作業が行える。また、輸送時もバケットの爪先がブームに干渉することなく安全に運搬可能だ。
・ワンストップサポートで安心を提供
日立建機は、同製品の提供に加え、油圧ショベル本体からクイックカプラまでの部品交換、修理、メンテナンスまでをワンストップでサポートする。これにより、解体、土木、林業など幅広い業種の顧客の多様なニーズに応え、現場での稼働を強力にバックアップする。
・国際建設・測量展「CSPI-EXPO」で同製品を展示
日立建機は、2025年6月18日(水)から21日(土)まで千葉県・幕張メッセで開催される第7回国際建設・測量展「CSPI-EXPO」において、同製品を展示する予定。
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