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メッツォ、カナダ西部に新サービスセンター設立、銅・金鉱業界への対応強化

 Metso (メッツォ):2025年6月6日 

 フィンランドに本社を置く持続可能技術のリーディングカンパニー、メッツォ・コーポレーションは6月4日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州プリンスジョージに新サービスセンターの起工式を開催したと発表した。カナダの主要鉱業地域の中心部に位置する同施設は、特に銅や金鉱業部門における顧客需要の拡大に対応することを目的としている。

■包括的なサービス体制を構築

 新サービスセンターでは、OEM認定の現地検査、ターンキー・サービス・ソリューション、オフサイト修理サービスを提供する予定で、2026年初頭までの本格稼働を見込んでいる。

 メッツォのカナダ営業・サービス担当バイスプレジデントであるジャスティン・アヨット氏は次のように述べている。「2024年9月に発表したこの投資決定は、お客様から非常に好意的に受け入れられました。メッツォの現地プレゼンス強化により、修理の迅速化、ターンアラウンドタイムの短縮、そして輸送距離の削減による持続可能性の向上が実現されます。お客様からの信頼に感謝し、業界で選ばれるサービスプロバイダーになることをお約束します」

■幅広い鉱業設備をカバー

 同センターは、採掘現場から港湾まで幅広い鉱業設備のサービスを担当する。具体的には、破砕、粉砕、スクリーニング、ろ過、浮選、スラリー処理、濃縮、清澄、積み込み・運搬ソリューション、シュートライニングなどが含まれる。また、スペアパーツや消耗部品の倉庫機能も提供する。

■優秀な職場環境と雇用創出

 メッツォは2022年から2025年にかけて、カナダにおいて「Great Place to Work」として認定されており、これは同社が積極的で支援的な職場文化の醸成に取り組んでいることを示している。新施設の設立により、サービスエンジニアや技術専門家などの熟練専門職の雇用機会も創出される。

■グローバルサービス網の拡大

 メッツォは世界中の顧客に対する緊密なサポートを確保するため、サービス・修理能力の継続的な向上に取り組んでいる。この取り組みの一環として、2026年には米国アリゾナ州メサでのサービスセンター拡張と新研修センターの開設も予定されている。プリンスジョージの新施設と合わせて、これらの投資により北米全域でのサービス体制とカスタマーサポートがさらに強化される。

 現在メッツォは、6大陸140カ所以上のサービス拠点に3,700名を超えるフィールドサービス専門家と技術サポートスタッフを擁する広範なサービスセンターネットワークを展開。世界中の顧客に対して、設置、試運転、検査、メンテナンスの各種サービスを提供している。

■ Metso (メッツォ)について

 メッツォは、世界の骨材、鉱物処理、金属精製業界向けの持続可能技術、エンドツーエンドソリューション、サービスの分野における先駆的企業。製品・サービスの専門知識により、顧客のエネルギー・水効率の向上、生産性の増大、環境リスクの軽減を実現している。同社は「変化へのパートナー」として位置づけられている。メッツォの本社はフィンランドのエスポーに所在。2024年末時点で約50カ国に約17,000名の従業員を擁し、2024年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。

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