・コートジボワール代理店と協業、稲作普及に貢献
ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーアグリ(岡山市)が、西アフリカにおける農業機械販売事業の大幅拡大に乗り出す。コートジボワールの販売代理店ATC Comafrique社(アーテーセーコマフリック)との協業により、2035年度までに西アフリカ16か国での事業展開を目指す。
西アフリカ地域は従来、カカオやパーム油の栽培が中心だったが、近年の人口増加による food security(食料安全保障)の観点から稲作への注目が高まっている。ヤンマーアグリは同社が持つ稲作向け農業機械の技術力と、ATC社の現地販売網・サービス体制を組み合わせることで、西アフリカの農業発展に貢献する狙いだ。
同社は2021年からヤンマー製耕うん機の販売を開始し、現在はトラクター、コンバイン、部品・サービス供給まで取り扱いを拡大している。
アフリカ市場への本格進出により、ヤンマーは日本の農機メーカーとして新たな成長機会を獲得すると同時に、国際的な食料問題の解決にも寄与することが期待される。