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神戸製鋼所、伸銅品の生産能力を増強へ——電子材料分野の需要拡大に対応

 神戸製鋼所は5月26日、長府製造所内の銅板工場において伸銅品の生産能力を約10%増強する方針を発表した。自動車の電動化やAI技術の進展に伴い、パワー半導体やIC半導体、さらには端子・コネクタ向け素材の需要が拡大しており、安定供給に向けた投資を決定した。

 同社の伸銅品は、高強度・高伝導率のリードフレーム用素材や耐熱性に優れた端子・コネクタ用素材として広く採用されている。特に半導体分野では、パワー半導体市場の成長、自動車の電装化に伴う端子・コネクタ需要の増加が見込まれる。神戸製鋼所はこれらの市場動向に対応し、顧客のニーズに応えるため生産能力を増強する。

 今回の投資には、焼鈍工程・冷間圧延工程・リフローSnめっき工程の強化が含まれ、2027年度初頭の量産開始を予定している。神戸製鋼グループは「魅力ある企業」への変革を掲げ、技術・製品・サービスを通じて持続可能な未来の実現を目指す。

<生産能力増強の概要>
投資内容:設備投資(焼鈍工程、冷間圧延工程、リフローSnめっき工程の増強)
量産開始時期:2027年度初頭を予定
生産能力:現在と比較し約10%の増強

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