油研工業は5月23日、連結子会社であるユケン・インディアLTD.が増資を実施すると発表した。油研工業は、同子会社が6月に開催予定の臨時株主総会の承認を前提に、この増資を引き受けることを決議した。
今回の増資は、ユケン・インディアLTD.が油研工業の推進するグローバル最適生産分担体制確立のための重要製造拠点の一つであるため、生産機種の拡充や製造自動化推進のための設備投資による生産能力増強を目的としている。
ユケン・インディアLTD.は、インドのカルナータカ州に所在し、岡田忠則氏(油研工業取締役生産本部長)が会長を務める。現在の発行済み株式数は13,000,000株、資本金は130,000,000インドルピー。油研工業の現在の持株比率は44.62%だが、実質的に支配しているため連結子会社としている。
増資の内容としては、払込金額約600百万インドルピー(約10億円、1ルピーは約1.67円)で、油研工業が700,000株(予定)を引き受ける。これにより、増資後の油研工業の持株比率は47.45%(予定)となる。払込期日は2025年7月を予定している。
なお、ユケン・インディアLTD.はインド証券市場に上場しており、株価の変動により株数や油研工業の持分比率は変更される可能性があるため、これらは予定として発表されている。
油研工業は、今回の増資による2026年3月期の連結業績への影響は軽微であるとしている。