EvoLis (フランス機械工業団体):2025年4月17日
ブリュッセル—-欧州工作機械産業協力委員会(CECIMO)は、欧州産業が今年後半にも回復プロセスを開始するとの見方を示した。エネルギー価格の下落を背景に、工業製品の国内需要回復、在庫の正常化、エネルギー集約型産業の部分的回復が主な要因となる。しかし、CECIMOは、2025年の工業生産は0.1%減少し、2026年には1.1%の成長にとどまると予測を修正した。
■競争力と貿易摩擦の影
■防衛費増が一部産業を刺激
好材料としては、ドイツとフランスを含む欧州各国政府による防衛費の大幅な増加が発表されたことが挙げられる。これにより、金属製品や航空宇宙といった特定の産業セグメントが刺激されると見込まれる。
■工作機械消費は2026年初頭に回復へ
欧州の工作機械消費量は、2024年に急激な減少(-0.8%)を経験した後、2025年にはさらに大幅な落ち込み(-13.7%)が予想されている。しかし、CECIMOは、欧州主要国における需要が2026年初頭までには再開されるとの見通しを示した。