荏原製作所は5月20日、国土交通省 中部地方整備局より木曽川上流管内排水機場9か所における遠隔操作制御設備工事と関連する他2件の工事を受注したと発表した。
■背景とねらい
国土交通省中部地方整備局管轄の木曽川上流河川事務所は、木曽川や長良川、揖斐川のほか、一部の支川が大雨の際に氾濫しないよう各河川の状況を監視している。今回の工事では排水機場のポンプ設備における施設操作の高度化、緊急時における操作体制の確保、水害を未然に防ぐための即応性の強化を図る。これにより、木曽川上流河川事務所の管内にある20カ所の排水機場すべてが、荏原の遠隔操作システムおよび光ネットワークにより接続され、より強固なインフラシステムが構築される。
■今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指している。社会システム事業では排水能力を向上させたポンプの開発や、メンテナンスが容易な設備やサービスの提供を通じて、社会インフラの強靭化を支えていく。
<概要>
工事諸元(抜粋):木曽川上流排水機場遠隔操作制御設備工事(新設、更新、改造)1式、木曽川上流管内排水機場遠隔操作制御設備工事(新設、更新、改造)1式、木曽川上流伊自良川系排水機場遠隔操作制御設備工事(新設、更新、改造) 1式
工期:2025年3月~2027年3月
施工場所:岐阜県岐阜市忠節町5丁目1−1、国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所管内他