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大成建設、自動緊急停止装置「ロボストップシステム」を開発

・あらゆるロボットの安全性を向上

 大成建設は5月16日、「生産プロセスのDX」の一環として、法和と共同で、自律走行ロボットの自動緊急停止装置「ロボストップシステムを開発したと発表した。同装置は、様々なロボットへの搭載が可能で、建設現場での自律走行ロボットの安全運転性能を大きく向上させることができる。

 従来、自律走行ロボットには、人や障害物を検知し回避するシステムや接触した場合瞬時に停止するテープスイッチ、落下防止センサー、緊急停止ボタン等の安全装置を備えていることが一般的だった。軽量の自律走行ロボットについては前述の安全処置で、十分と言えるかもしれなかったが、大成建設が開発したT-DriveXのようなフォークリフトを自律走行させるような場合、万一、システムの異常や検知不良が重なった場合に大きな事故につながる可能性があるため、さらなる安全措置が必要となる。自律走行環境下では、システムの暴走に対応する2重の安全システムを準備し、かつ、別回路での緊急停止ボタンを装備する等の対応が取られるケースが多くなる。その一方で、緊急停止ボタンでの最終的な安全対応は常に監視者が必要で、人為的な見落としミスがないことを前提として無線で作動させるケースが多いため、万全とは言えなかった。

 また、フォークリフトは積載物があるため、積載、荷下ろし時には安全センサーを遮断する必要が生じたり、接触センサーなどの物理的な安全装置の装備が難しいという特性もある。そのため、さらなる安全対応システムを開発する場合、レーザーバリアを設置し、そのバリアが遮断された場合に緊急停止信号を出すようなシステムが一般的に想定されるが、設置手間、製品コストを考えると、現実的ではなく、無線通信に対するリスクも解決しなければならなかった。
 そこで大成建設は、自律制御上の安全対策や、物理的な安全対応の、さらに上位の安全装置として有効な緊急停止システム「ロボストップシステム」を開発した。(特許出願中)

 詳細は、ニュースリリース

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