・長期ビジョン&中期経営計画も発表
2024年度における世界経済は、ウクライナ情勢や中東情勢の長期化・緊迫化、原材料・資源価格の高騰、中国経済の停滞、米国の政治・経済政策の不確実性等、予断を許さない状況となった。我が国経済においては、インバウンド要の回復や雇用・所得環境に改善が見られる等、級やかな回復基調が続いたものの、円安基調の継続、資源価格の高騰、物価上昇等、依然として先行きは不透明な状況となっている。
なお、連結子会社であるユケン・インディア LTD.の子会社であり、非連結、特分法非適用であったGROTEXENTERPRISES PRIVATE LIMITEDを当連結会計年度より連結子会社としている。
油研工業2025年3月期データ
■今後の見通し
このような状況のもとで、次期(2026年3月期)の連結業績見通しについては、日本においては底堅い需要に支えられた売上確保、インド市場の堅調な設備投資の取り込みを見込む一方、中国市場は競合他社との価格競争の激化による売上減少が見込まれる。
2026年3月期(2025年度)の連結業績については、売上高322億円(前期比3.9%減)、 営業利益18億円(6.3%減)、経常利益17億5千万円(9.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益10億5千万円(15.9%減)を予想している。
なお、トランプ関税については、直接的な響は少ないため、当該予想に絞り込んでいないが、これに端を発する世界経済の低迷における需要の低下が、同社グループの業績に響を与える可能性がある。
油研工業の2025年3月期決算短信
長期ビジョン&中期経営計画(PDF)