自動制御機器(空気圧機器)の需要は、半導体・電機関連は、中華圏は年度後半に電機関連で需要回復の動きが見られたが、日本・北米・韓国の半導体関連需要は本格的な回復には至らなかった。自動車関連は、米国大統領選等の影響もあり、北米・日本・欧州で設備投資先送りの動きが継続した。工作機械関連は、中華圏は堅調だったが、その他の地域では調整局面が続いた。医療機器関連、食品機械関連及びその他の業種向けは、コロナ後の新たな省人化・自動化需要はあるものの、伸び悩んだ。
このような環境においてSMCグループは、製品供給体制の強化のための設備投資を積極的に推進するとともに、顧客のCO2排出量削減に貢献できる新製品開発や低圧化等のソリューション提案、BCP体制の構築、グローバル人
材の活用などの課題に引き続き取り組んだ。
SMC2025年3月期データ
■今後の見通し
このような状況においてSMCグループは、着実な設備投資、販売先製品・業種の多角化、温調機器を中心とした非空圧製品・省エネ製品の拡販、低圧化等のソリューション提案に努め、各地域でのシェアアップと原価低減、生産性の向上を図る。
次期の連結業績については、
なお、米国の関税措置については、SMCグループの仕入コストに係る直接的な影響と、顧客の設備投資の縮小に伴う間接的な影響の双方を反映した減収・減益の見通しを織り込んでいる。
また、2026年3月期から、これまで連結対象から除外していた小規模な子会社全社を連結対象とする。これによる影響額は売上高70億円、営業利益11億円と見込んでいる。
具体的には、販売体制強化の一環として、日本機材株及び制御機材を2025年7月1日付で合併させる計画。両社とも100%保有の連結子会社であるため、合併に伴う連結業績への影響は軽微。
SMC の2025年3月期決算短信