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日立建機、研究開発施設「かすみがうらVCH)」の開所式を開催

 日立建機は5月14日、研究開発施設「かすみがうらValue Creation Hub/以下、かすみがうらVCH)」(茨城県かすみがうら市)の開所式を開催した。

 開所式には、宮嶋 謙かすみがうら市長をはじめ、かすみがうら市役所職員や設計・施工関係者が参列、施設見学のほか、ホイールローダの遠隔操作を行うデモンストレーションを観覧した。

 開所式で先崎正文執行役社長は次のように挨拶した。
 「かすみがうらVCHを今後も地元の皆さまに愛される拠点として、より良いものにしていく所存です。また、今後もパートナーと日立建機が一体となって革新的で信頼性の高い製品とソリューションを創出し、豊かな大地と街づくりへ貢献してまいります。」

 また、宮嶋 謙市長は次のように祝辞を述べた。
 「旧牛渡小学校に新たな研究開発拠点を設けられたことは、地域にとって非常に意義深い出来事であります。技術革新が日々加速する中で、未来を切り拓く新しい価値がこの施設から生まれていくことに、大きな期待を寄せております。」

 かすみがうらVCHは、先端技術を適用した革新的な建設機械や、建設機械に限定されない幅広い製品・事業を生み出すための研究開発施設。Value Creation Hubの名称のとおり、顧客、パートナー企業、地域の人々と日立建機をつなぎ、新たな価値を生み出すオープンイノベーションの場でもある。かすみがうらVCHは、高速データ伝送を実現する通信設備、利用者のオフィスや作業室、パートナー企業との会合や交流に利用するコラボレーションスペースを備えた建物、建設機械のテストフィールドなどから構成される。

 かすみがうらVCHは、140年間の歴史を重ねた「旧牛渡小学校」をリノベーションした施設。近年、少子化により全国で毎年約450校*が廃校となっている。かすみがうら市でもこれまでに9校の小学校が廃校となり、市は廃校施設を有効活用するため、地域活性化に寄与する事業計画を募集してきた。日立建機は、主開発拠点である土浦工場から車で12分という好立地、建設機械の稼働に適した広さの校庭、リノベーションに適した建屋に魅力を感じ、「旧牛渡小学校」に対しての公募に応募し、優先交渉権を得て、2023年3月に公有財産賃貸借契約の締結に至った。

 かすみがうらVCHは、研究開発に限らず、毎年8月に行われる牛渡まつり、その他のイベントなどで住民も利用することを計画している。日立建機グループは、今後も顧客、パートナー企業、地元との連携を促進することで、社会課題を解決する製品・技術・サービスの提供に取り組んでいくとしている。

*出典:文部科学省サイト『~未来につなごう~「みんなの廃校」プロジェクト』

<施設概要>
名称:かすみがうらValue Creation Hub(バリュー クリエーション ハブ)
開設日:2025年4月1日
所在地:茨城県かすみがうら市牛渡2873番地
敷地面積:18,589㎡
主な機能・設備 機能:研究開発、オープンイノベーションの場
設備:高速データ通信設備、建物(オフィス、作業室、コラボレーションスペース)、建設機械のテストフィールド

 ニュースリリース

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