kikai-news.net

古河機械金属と川崎重工、アーステクニカの株式譲渡検討、破砕機事業の拡充・発展を目的に基本合意

 古河機械金属川崎重工業は5月13日、破砕機事業の拡充・発展を目的として、川崎重工の子会社で破砕機事業を行うアーステクニカ(東京都千代田区)の株式を古河機械金属に譲渡することに向けて協議及び交渉を実施することに関する基本合意書を締結したと発表した。

 古河機械金属は、鉱山で培われた長年の機械技術を背景に国内外の社会インフラ整備を支える機械事業をコア事業として位置づけ、企業価値向上に取り組んでいる。

 アーステクニカは、インフラ需要に必要不可欠な建設資材である砕石分野、循環型社会に貢献する廃棄物のリサイクル分野、医薬品や食品業界など様々な分野で破砕・粉砕・選別の優れた技術をもち、高い評価を受けている。

 古河機械金属は、今回の株式譲渡により、アーステクニカの優れた技術力と顧客の信頼を獲得し、自らの産業機械部門における破砕機事業の技術力、生産性及びコスト競争力、顧客サービスの飛躍的な向上を図ることができ、国内砕石業界の発展に寄与することが可能となる。

 また、近年の地球環境保護の気運の高まりを受け、アーステクニカの主力分野に成長した環境リサイクル分野にも経営資源を投下し、地球環境保護に貢献していく。更に、世界の鉱山・砕石市場において、古河機械金属はロックドリル部門の事業に関し、アーステクニカは大型の鉱山機械に関し、多くの納入実績と知名度を有しており、両社がもつ販売・サービスネットワークを融合して、事業領域を拡大(鉱山・砕石の上流から下流まで)することで海外事業が強化され、海外市場においても大きなシナジー効果が期待できる。

 以上の通り、アーステクニカの全株式譲渡に至る際には、古河機械金属は、アーステクニカを中核事業会社として迎え入れ、親和性のある古河機械金属グループの機械事業とのシナジー追求ならびに経営資源の投下により、古河機械金属の機械事業とアーステクニカの事業がより強化・拡充され、その結果顧客の要望に一層応えていくことができると確信しているとしている。

 詳細は、ニュースリリース

モバイルバージョンを終了